結婚 19 ページ19
慧くんのデートプランは私が好きそうなものばかりだった。
それから
「A！こっちだよ！」
手を引かれて外にでる。
「慧くん！ま、まって！」
「…どこにいくの？」
「んー？とっておきの場所！」
そうやって笑う君を見るとなんだか落ち着いた。
私達にもこういう時間が戻ってきたんだと実感した。
「じゃ〜ん！」
慧くんが手を広げて私にそれを見せてきた。
「うわぁ〜」
満開のお花畑だった。
それもとてもとてもきれいな。
「すごい！すごいよ！慧くん！私初めてだよ！！」
私はもう舞い上がってしまっていた。
「俺ね、Aのその笑顔が見たかった。
よかった、、喜んでもらえて」
なんだか照れ臭くてあっちの方にあるお花をとりにいった。
近づいてくる車に気づかずに、
「*キキｨｨーーー、*」
あれ？この音、聞いたこと…あるな、
なんでだろう、今までそんな気にしてなかった音なのに今は危険な音にしかきこえない
あれ？私、なんで体が動かないんだろう、
動かないと、私…死んじゃう。
そんなの嫌だ。
「A！！」
え？
慧くん？
いや、来ないで
やめてよ！
慧くんが助けにきたら慧くんが危なくなっちゃう。
慧くんまで巻き込んじゃう
そんなのいやだよ！
…慧くん。。
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作者名：じゅんらい | 作成日時：2017年10月12日 0時
