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だが。
「いいね！いいね！楽しくなってきた♪」
ただ1人、蜂楽廻を除いては_________だった。
『(1人、いた……)』
「………蜂楽？何言ってんだ、お前……？」
「え？だってめちゃめちゃ凄くない？あの3人！
上がる上がるぅ」
誰もが絶望した中、笑顔を見せる蜂楽。
それにつられてAの口角も上がる。
こういう存在を待っていた。
この展開を見たかった。
完璧に守ったって防ぎきれないチームVのゴールを、スーパースペシャルだと蜂楽は言う。
「だったら簡単じゃん♪
こっちも同じように、スーパースペシャルになればいい！」
トッ…と勝手に始めたと思えば潔にボールを渡し
すぐに走り出した自分へと返させる。
『いいじゃん、魅せてよ、蜂楽廻』
小さく呟いた声はどうやら蜂楽に聞こえていたらしい。
期待を込めたAの視線に応えるように、一度笑った。
「武器とか！方程式とか！MAX使っても無理って事はさ！
コイツらからゴールを奪う時は自分の限界を超えてるって事でしょ？」
目の前に迫っていた凪を軽々とかわし、更に走り込む。
「俺の中の��かいぶつ��が言ってる………
絶体絶命ってヤツはビビる
ワクワクする
その
その言葉に、ひどく共感する。
「面白ぇじゃん、来いよ蜂楽廻！」
「あいよブチ抜く！」
すぐにディフェンスについたのは玲王だ。
それを超速シザースで抜くかと思われたが、
一度足裏でボールを止める。
そしてそのままボールを軸にして体をターンさせた。
『(あれは、
「斬鉄！」
「させるかパッツン前髪！」
「速メガネ……スピードじゃ負けるね！」
次についたのは斬鉄。
「だったら正面突破じゃん？」
フワ、とボールが宙に浮く。
外側でのトラップ
左…………と思われた瞬間
「しゅん！」
「！！？」
空中
「お！できた♪じゃんじゃんイメージ湧いてくるぅ！」
「すまん！やべぇ奴行った！」
ゴールまで、あと3人_________
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作者名：noon | 作成日時：2023年4月21日 0時
