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そうして時間だけが過ぎていった。
後半が始まり、しばらくしたところで蜂楽のCK
その時、潔が皆とは別の方向へと駆け出していた。
『気づいた』
一見すると、攻撃の要は大川だが
冷静に側から試合を観ていると分かる。
『チームYの心臓は、二子くんだね』
「ナイス潔！！」
二子からボールを奪った潔が走り出す。
ゴールに向けて打ったシュートは、ギリギリ外れそうになる寸前で、我牙丸がゴールに捩じ込んだ。
これで1-1
追いついた事により、一気に畳み掛けたいチームZだが
チームYも必死に食らいつく。
そして後半残り1分_________
大川が自陣でボールを受けたその瞬間
��
チームY全員による総攻撃が始まった。
『(……面白いじゃん、二子一輝)』
じっとフィールドを見つめるAの口角が無意識に上がる。
…………さあ、どうする_________
チームZは攻撃に人数をかけ過ぎている。
「まじかよ…止めろ！！」
「戻れ！！戻れぇ！！」
「ヤバイ……ヤバイって！！誰か止めろ！最終ライン止めろぉぉ！！」
ラスト、二子とGKの一対一。
だが、打つと見せかけて直前でパスを出す。
その先にはやはり、大川_________
_________終わった。 詰んだ。
全員がそう確信したその瞬間
「やっぱ………
そのボールを潔がカットしていた。
「戻れ！拾え！！」
速攻
「ナイス潔！」
潔からのボールは國神へ
「ク…ソが！この先任せた！」
「承知つかまつった！」
國神から蜂楽へ
そして
「後はお願いいたしやす！」
んべ、と舌を出しながら蜂楽がパスを出す。
その先にいた我牙丸が飛び出すが頭ひとつ分足りない。
「あぁ！！外した！？」
「うんにゃ、俺の狙いは_________」
ボールが飛んでいく先に、走り込んでくる影。
「その向こうの11番だ」
．
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作者名：noon | 作成日時：2023年4月21日 0時
