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恋する乙女 ページ27

【Aside】



(__…ヤバイ。どうしよう。)



現在、13時36分。“副長室”と書かれた部屋の前で、冷房が無いのにも関わらず、右往左往している私。


ボキャブラリーが小学生並みまでに低下する程、困っていた。理由は至極簡単で、土方さんへのお茶運びを任されたのだ。


何でも、そろそろ隊士さん達は討ち入りがあるらしく、その為、仕事がいつも以上に忙しいらしい。


そして、中でも特に大変で忙しい人__つまり、土方さんに、女中サービスで差し入れとしてお茶を持って行く、ということになったのだけれど…



(…何で、寄りによってこのタイミング…)



そこなんだ、問題は。というのも、実は今日、土方さんと一言も話していない。


別に、避けたという訳では無い。元々、話せる機会というのが、丁度土方さんが休憩中で、その時にばったり会った時、等の稀なものだったのだ。



(…もういっそ、山崎さん辺りに頼もうか…。いやァ、でも__)



__折角の話せる機会を逃すのは勿体無い









…そんな考えが浮かんで来て、やはり私は彼に惚れているんだ、と自覚し、じわじわと顔に熱が集まり、体温が上昇してくる。



『…ちくしょう。』



何故か、彼に負けた様な気がしてきて、八つ当たり半分、投げやり半分、と混ぜたら駄目そうな、二つの感情を込めて呟く。


…けれど、別にそれを言ったからといって、現状が進む訳でもなく、また部屋の前を行ったり来たり…


これじゃあ、エンドレスじゃないか。一生脱け出せなくなるよ、どうするよ、私。


茶柱の立ったお茶を見詰めながら、胸中で、ぶつぶつと葛藤を繰り広げていると、



「オイ、用が有るならさっさと……テメェか。」



今日も今日とて、ニコチンを過剰摂取している、部屋の主のご登場。

何とも言えない→←合致



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暇愛*(プロフ) - 狗冰さん» ごめんなさい、レス押すのを忘れてました…… (2019年7月15日 13時) (レス) id: 6dbb02dd11 (このIDを非表示/違反報告)
暇愛*(プロフ) - ありがとうございます!稚拙な作品ですが、よろしくお願いします! (2019年7月14日 20時) (レス) id: 6dbb02dd11 (このIDを非表示/違反報告)
狗冰(プロフ) - 面白そうです!更新ファイト! (2019年7月14日 19時) (レス) id: aa5a4ed97b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇愛* | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月11日 2時

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