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宿儺の独り言は長い ページ16

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Aが縛りを破ることと、自分を殺すことのリスクを伝えたところ宿儺は「そうか。それもそうだな。」と、貫く行為をやめた。

『?!』

そして、Aに反転術式を施した。



宿儺「縛りを忘れたわけではないが、
貴様の表情はどこかそそられる。
虐めたくなるような顔をしている。」


『…誰にもそんなこと言われたことないけど……』


宿儺「そういう反抗心のことだ。
先程のようになりたくなければ、
あまり挑発的な態度は取らないことだな。」



と、謎の持論を言われ、
Aは納得いかずに黙り込んだ。
そして宿儺はため息を付き、座った。







宿儺「そもそも貴様が今日は疲れたなどと、
グダグダ言ったせいでこうなった。」




『(…いやそれからかなり二転三転してるけど。)』




宿儺「初めから貴様が文句を言わなければ
こんなことにはなっていない。
俺は頭を殴られてはいないし、
貴様は血だらけになることもなかっただろう。

……いや、もういい。

いくら言っても、
貴様のような小娘には話はどうせ通じん。



そこに座れ。

縛りの通り、知っていることを話す。
ただし教えることは1つまでだ。」





宿儺は独り言のようにグダグダと喋り、

Aに座るよう促した。





『1つまでって、どういうこと?
すべて喋るんじゃないの?』



宿儺「貴様が生得領域に来ることと、
貴様の術式を話すことの比重はあまりにも違う。」



『それは宿儺が私の術式を話すリスクがあるということ?』



宿儺「そのとおりだ。制約は対等でなければならない。」



『…わかった。

それでいい。

1つずつでいいから、
宿儺の知っていることを確実に私に伝えてほしい。』




Aはそう言った。




宿儺「(この小娘。
ついさっきまで、
俺に対して殺意剥き出しだったにも関わらず、
それがなかったかのように話してくるとは……
人間とはいえど、少しばかり欠けているな。)」



『安心して。
全部聞いたら、さっきの仕返しするから。』


宿儺「(いや、ちゃんと根に持ってるな。)

…楽しみにしておこう。
それでは1つ目だ。
いつ貴様がその術式を持つことができたか。

それを話そう。」

作者より→←生きることへの執着心



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.(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます。お待たせしてしまって申し訳ございません。これからもよろしくお願いします🙇‍♀️ (10月4日 22時) (レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - ツバキさん» 読んでくださり、ありがとうございます。これからも少しずつ更新していくのでよろしくお願いします🙇‍♀️ (10月4日 22時) (レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます。更新は遅くなりがちですが、これからもよろしくお願いします🙇‍♀️ (10月4日 22時) (レス) @page37 id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!次の更新楽しみにしてます!!! (9月24日 15時) (レス) @page37 id: 804790a45e (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!最高です更新楽しみにしてます! (9月19日 21時) (レス) @page37 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:. | 作成日時:2022年8月30日 22時

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