終わらせる ページ36
「そんなの気にして、人生終わらすの？」
純粋な目。単純に疑問をはらそうとする目。
その視線が眩しくて、地面に押さえつけたままひたすら泣いた。
落ちた涙がこいつの頬を伝って落ちていく。
「あったかいじゃん。」
『はっ、？』
「あったかい涙流せる人ってアレだよ。偉い人が言ってた。」
「夢持ってるひとなんだって」
私は座って、堪えていた声を出して泣いた。
そして泣き止んで決意した。
あいつらに、私は私とわからせる。
今思えば漫画みたいな話で、ぶっ飛んどるけど、
そうじゃないと、このまんま人生台無しになる。
そう思ったから。
次の日、私は放送室を勝手に使って
藤本萌花、渡辺花梨、前島友梨奈3人を呼び出した。
『なぁなんで呼び出したかわかる？』
花「は？知らないし」
友「てか喋ってる暇とか無いんですけど」
萌「ほんとそれな笑」
『私に今まで何してきたかとか覚えとる？』
友「あー、ゴミかけたり？w」
花「それ超なつかしい」
萌「あとさー」
『もうええよ？
ベラベラ喋ってくれてありがと』
私は3人に家から持ってきたスマホを見せた。
花「は、なにそれ撮ってたってこと？」
友「え、ヤバイじゃん」
『これ証拠にするな。だましてごめん笑』
花「は？ふざけんな！」
私に殴りかかってスマホを奪い取ろうとする。
『やめときって、証拠が増えるだけやで
ドンマイやったな。笑笑』
私はその日のうちに職員室に行って、
担任に見せつけた。
『聞いてください』
＿ゴミかけたり
＿超なつかしい
その日の放課後、
おばあちゃんおじいちゃんと呼びだされた。
教「学校に携帯機器を持ち込み
そして盗撮するのは…」
ば「それは人の命より大切な事ですか。
裁判沙汰にはしませんが、
きちんと3人の子の対処をしていただかなければ
こちらにしても手段は選びませんよ。」
家で見る優しいおばあちゃんと違う、
厳しいおばあちゃんの目を今でも忘れん。
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作者名：ra isおむ | 作成日時：2019年2月23日 19時
