虎の娘《２》 (ページ4)

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初プライベートページ4

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今まで散々不仲だといじられてきたしめちゃんと今日ついに初めてプライベートでふたりきりで遊ぶ。

実際、仕事終わりに遊びに行ったり如恵留や閑也と一緒に遊んだりすることはあったからそこまで緊張はしていない。

集合場所には少し早めに着いたつもりだったけどすでにしめちゃんが居た。

A 「…あれ、しめちゃん早いね」

七五三掛「一応男だし待たせちゃダメかなって」

A 「しめちゃんの方が可愛いんだからナンパされちゃうよ」

そんな話をしながら適当に商店街を歩く。

七五三掛「このお店如恵留とか来てそう」

途中のお洒落な雰囲気のお店を指さしてしめちゃんが言う。

なんとなくしめちゃんも来てそうだけど如恵留も分かる。

A 「てか居るんじゃない？」

七五三掛「俺たちの約束めっちゃ聞いてたもんね、待ち伏せされててもおかしくない」

A 「どうする？行き先変える？」

本当に数年前まで目が合うだけで機嫌が悪くなるほど不仲だったのかと疑いたくなるぐらいのテンションで適当に歩き続ける。

七五三掛「これどこに向かってるの？」

A 「え、わかんない。適当に歩いてたらどこかに着くかなって」

七五三掛「Aちゃんってそんな感じだったっけ？」

A 「私基本適当だよ(笑)」

行き先もなく適当に歩いて、とりあえずお腹が空いたから近くのお店に寄ることにした。

A 「改めて思うけどしめちゃんって本当に可愛いよね」

注文を待っている間しめちゃんの顔を目の前で見て思わずそう呟いた。

七五三掛「なに急に」

A 「このグループに紅一点なんか要る？ってぐらい可愛い」

七五三掛「いやさすがに女の子には勝てない」

A 「しめちゃんが本気で女装したら多分私負けるよ」

何故かしっかりフォルダに入っていたしめちゃんの女装を見ながら言う。

七五三掛「ありがと」

A 「認めるんだ(笑)」

でも実際可愛いし美意識とかも全部負けてるから何も言い返せない。

終始ふわふわした雰囲気のままご飯を食べ終わってまた適当に商店街を歩くことにした。