虎の娘《２》 (ページ13)

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ジェネレーションギャップページ13

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今日事務所で初めてソロでのTikTokアカウントを開設する。

これも「女性タレントの知名度アップの一環」と説明を受けてTravis Japanだけだとダメなのかと言い返しそうになったけど、これがきっかけでTravis Japanに貢献出来るかもしれないとプラスに考えることにして静かに受け入れた。

そして今はドラマのアカウントとしてTikTokを定期的に投稿している美少年に教わりに来ている。

浮所「でも正直Aちゃんの方が詳しいんじゃないですか？(笑)」

A 「私指導係宮近だったからSNS本当に厳しかったんだよ」

全然話せなかった割に携帯に入れているアプリは定期的にチェックされて最低限の連絡手段以外のSNSは全て禁止されていた。

高校生までは仕事以外で19時以降に外に出ることすらダメだった。

このことを言うとほとんどの人に「厳しすぎ」と言われるけど、正直入所当時は学業優先だったからそこまでされないとプロ意識は芽生えなかったと思うし感謝している。

A 「これどこ押したら撮れるの？」

佐藤「そこからですか！(笑)」

何ひとつ分からなかったけどみんなが加工やフィルターや音源の入れ方などひとつひとつ細かく教えてくれたおかげで少しは理解出来た。

A 「最近のやつって難しいね…」

金指「そんなおばあちゃんみたいなこと言わないでください(笑)」

A 「だって金指くんまだ高校生でしょ？わっか…」

私たちは全員で飲み会にも行けるけど美少年は藤井くん以外飲めないんだもんな、可愛いななんて母性本能が出てきてしまう。

那須「AちゃんってもうTravis Japanさん以外加入する予定無いんですか？」

A 「ん〜、あるかもしれないけど断ると思う」

結成当時みんなフレジュだったからなのか分からないけど美少年には一度も加入したことは無い。

一緒に活動したいと思ってくれていたのか少しだけ表情が沈んだみんなを見て何となく嬉しくなった。

A 「でも私クイズ部楽しそうだなって思ってたんだよ、なんで誘ってくれないの」

初めて見た時は各グループひとりなのかと諦めていたけどよくよく考えれば美少年からはふたり入っている。

浮所くんと那須くんのことを少し睨むと申し訳なさそうな顔をした。