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Miyachika side
海人と付き合い始めた当初は元太の嫉妬があからさまで海人も気まずそうでなかなか開けなかった男子会も、俺の気持ちを言えるほど緩く平和になったのが少し嬉しかった。
中村 「いや、でもマジでA良いよね」
吉澤 「それはどういう?(笑)」
中村 「あれが彼女なのも割と普通に信じられないけど、一緒に活動してるって凄くない?」
噛み締めたようにそう言っているのを見て改めてAと付き合ったのが海人で良かったと心の底から思った。
松倉 「そんなの言い始めたら全員だよ」
松田 「いやマジでみんなと活動出来て本気で幸せだしトラジャに加入できてほんとに良かった」
誇らしげにそう言ってくれる松松を見て思わず泣きそうになる。
今回の男子会ってこんな感じだっけ?
七五三掛 「正直俺うみんちゅが抜け駆けした時点でだいぶグループぐちゃぐちゃになると思ってたけど、すごいみんな大人だった」
松田 「やっぱり俺もちゃかもAちゃんに手出してないの偉いよね!?ね、海人褒めて」
中村 「なんで俺なの(笑)」
またいつもの調子でふたりのノリが始まったのを見て微笑ましい気持ちになる。
正直俺が本気で好きだったのは指導係をしていた時期で、その時に絶対に男と関わらないように半分束縛とも言えることをしていたからもう心残りは無い。
今も好きだけど恋愛的な意味の好きはほぼ無いに等しい。
だからちゃんとふたりのことを応援出来る。
川島 「ちゃかちゃん、ちゃんと気持ち整理出来たの偉いね」
もはやAとは関係ないんじゃないかということで未だに盛り上がっているふたりを眺めていると突然如恵留が近くに来た。
川島 「本当に昔は嫉妬の塊みたいな感じだったのに」
宮近 「そんなに?(笑)てか気付いてたんだ」
川島 「そりゃ俺ちゃかちゃんのこと大好きなんで」
俺がというよりは恐らくトラジャがだと思うけど、ドヤ顔で言っているから敢えて何も言わないでおく。
普通なら口を聞かなくなってもおかしくないぐらい相関図にするとぐちゃぐちゃなはずなのにこうして平和に笑って過ごしているのがトラジャらしくて好きだと思った。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナに気をつけてくださいね (2021年10月22日 8時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:y | 作成日時:2021年8月24日 8時