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とりあえず近くのベンチに座ってふたりで話す。
A 「…あ、嶺亜くんコーヒーって飲めますか」
嶺亜 「いいよ、俺女の子はパシらせる趣味ないもん」
近くに自販機があるのを見つけて行こうとするけど、嶺亜くんに止められた。
嶺亜 「結局どこなんだっけ、Travis Japan?」
A 「今は一応…はい」
嶺亜 「なんか瑞稀がずっと嘆いてたんだけどヤバいの?仲良さそうなのに」
こうやって他の後輩たちとも距離を詰めてきたのか積極的に話しかけてきてくれる嶺亜くん。
でもずっと憧れの存在な私からすると目の前に居るというだけでパニックでついついキョドってしまう。
A 「今は本当に仲良いんですけど、私の時は加入っていう発表も無かったのでお互いどう接すればいいのか分からないまま時間が過ぎて気まずく…みたいな感じです」
嶺亜 「発表無かったの?やっば…」
この嶺亜くんの反応からしてあの時のみんなの冷たさは私が嫌だっただけじゃなくて単純に事務所のやり方にも納得がいってなかったんだと今さら気付いた。
A 「でも本当に今はめっちゃ楽しいんで(笑)」
嶺亜 「瑞稀があんな溺愛してるのも見たことなかったけどあんなキレてるのも見たことなかったから勝手に心配してた」
瑞稀経由で無理やり連絡先を聞いてからほとんど関わることは無かった嶺亜くんにそう言ってもらえて嬉しい気持ちと、そこまで色んな人に心配をさせていた申し訳なさの半分ずつだった。
嶺亜 「え、てかほんとにローラーどうする?今はAちゃんHiHiじゃないしダンス優先した方がいいと思うんだけど」
少しだけしんみりした空気になっていると突然嶺亜くんがそう言って空気を変えてくれた。
A 「さっきちょっとやって感覚取り戻せそうなので大丈夫です」
私がそう言うと嶺亜くんは安心したように笑った。
嶺亜 「Aちゃんほんとに素直ないい子すぎて逆に心配になっちゃう。知らない人に話しかけられても着いていっちゃだめだよ」
A 「行かないですよ!(笑)」
そんな話をして盛り上がっているうちに今日のリハーサルの時間は終わったみたいでそのまま嶺亜くんとは別れた。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナに気をつけてくださいね (2021年10月22日 8時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:y | 作成日時:2021年8月24日 8時