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風「じ、自分が行って来ます!」





と言って飛び出した病室
看護師に案内されるまま取った受話器


本当は、嫌な知らせだった際降谷さんに直接聞かせて取り乱して欲しくないとの考えで来たのだが





男『もしもし?Aさんという方のご家族ですか?』

風「え?」

男『申し訳ありませんねぇ、うちの馬鹿娘が馬鹿な判断をしてしまって』





電話口には、自分よりはずっと高齢な男性の声





男『遅くなりましたが事情を聞きました。今日移植出来ないと助からないんだそうで、まだたった17歳なのに.......』

女『お父さん!何考えてるの!』

男『こんな老いぼれより若い子の方が大事に決まってるじゃないですか。私は充分生かさせてもらいましたから』

女『お父さん!!』

男『そちらの病院に今送ってもらっています。間に合うといいんですが、どうぞ諦めないであげて下さい』

風「え、あの......え?」

男『じゃあ頑張って下さいね』

風「え、あ、待って下さい!もしもし?もしもし?」





プツーとただの電子音になってしまい、一体何なんだと混乱していると今度は





看「患者様通りまーす!」





周囲が慌ただしくなり、どこかへと運ばれて行く見覚えのある病床

それを追いかけるように出て来たのが





降「い、一体どういう事ですか?」

看「移植臓器が間も無く到着しますので、手術の準備に入ります!病室か待合室でお待ち下さい!」

降「しかしドナーは、っ、風見!電話は何だった!?」

風「え、あ、えっと男性の声で"事情は聞いた"と.......」

降「男性?誰だ?」

風「自分もよく......."自分のような老いぼれより若い子の方が大事。そちらの病院へ今送ってもらっているが間に合うといい"ってもしかしたらドナーの方じゃないでしょうか?」

降「あり得ないだろ、肺を送ってくれたドナーなら生きて電話は出来ない」

風「あ、た、確かに........」

降「........っ、まさか!」






そう嬉しいニュースのように思えたが、ここからが長い戦いの始まり

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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belle(プロフ) - はじめまして!∂さんの書く作品全部大好きでいつも読ませていただいてます!物語作り文章にするのはとても大変だとは思いますが∂さんの作品なので作者さまの感性で自由に書いていただけた方が読者の私は嬉しいです!これからも応援しています! (2023年4月18日 21時) (レス) @page50 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - toratora10さん» (ご指摘のつもりじゃなかったらごめんなさい)捜査会議盗聴したり違法行為爆盛りで有名な彼なのでご容赦を🙏出来る限りリアルに書くようにしてますが至らない部分も多いので、ファンタジーの一つとしてこれからもお楽しみ頂けると幸いです🙇‍♀️ (2023年1月16日 16時) (レス) id: 49eaddb046 (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - コナン君、臓器提供関係の内部の秘密を漏らしたり、盗聴したら、アウト、ドナー者同士の極秘もあるからね。 (2023年1月16日 15時) (レス) @page7 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
yo(プロフ) - 泣いてしまったァァ。お話とっても好きです。応援してます! (2023年1月16日 2時) (レス) @page4 id: aa1640b2da (このIDを非表示/違反報告)
笹で巻く餅(プロフ) - ∂さんの書く降谷さんとシリアス大好きです😭更新頑張ってください (2023年1月16日 1時) (レス) @page4 id: 3ab7b84c9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年1月15日 21時

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