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翌日
ーーーーカランカラン
梓「いらっしゃいませ!あ、コナン君!」
コ「おはよう!オレンジジュースもらってもいい?」
梓「はーい!」
........
安「君だろ?コナン君」
コ「っ、.......どうだった?」
安「意識はまだ戻らないけど無事成功したよ。君がどうやってあの時の相手の情報を手に入れたのかは敢えて聞かないけど、おかげであの子は一命を取り留めたし、相手には1ヶ月以内にアメリカで同じ移植手術が受けられるように手配した」
コ「良かった......!昨日の夜はずっと心配でよく眠れなかったよ」
安「一つ聞いてもいいかい?」
コ「うん?」
安「どうして助けてくれたんだ?君にはあの子が犯罪者だと話したし、あの罪がどれだけ重いかは君もよく知ってるだろ?少し前に世界中の諜報員が同じ原因で複数人消されたばかりだし」
コ「........人が人を助ける理由に論理的な思考は、存在しないから。この答えで満足出来る?」
梓「はい!オレンジジュース」
昨日、本当にダメ元だったさ
あんな安室さんを見て何も出来ない事に苛立って、一か八か灰原に頼んで相手が誰なのか調べてもらった
移植手術なんて毎日行われる物じゃない
それに部位は肺だと分かってる
だけどそれを突き止めた後も悩みはした
噛み砕けば"命を伴うチャンスを代わりに逃してくれ"と言っているようなもの
ふざけるなと怒鳴られるかもしれない
Aさんが恨まれるかもしれない
でも目の前で、助けられたはずの命が消え行く辛さはよく分かるし、
安室さんならきっと何倍にもしたお礼を返して恨みつらみが無いようにしてくれるはずだと信じて
.......それにしてもアメリカで移植手術って何億もかかるって聞いた事あるぞ
Aさんにその手を使わなかったのは24時間しかなくて間に合わないからだったんだろうけど
安「とにかく礼を言うよ。君には何度も貸しを作ってしまってるな」
コ「気にしないで、僕がやりたくてやった事だからさ」
何はともあれ本当に良かった
安室さんもいつもの様子に戻ってるし、一件落着だな
なんて思ったけど、次第に彼の表情はまた曇り始める
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belle(プロフ) - はじめまして!∂さんの書く作品全部大好きでいつも読ませていただいてます!物語作り文章にするのはとても大変だとは思いますが∂さんの作品なので作者さまの感性で自由に書いていただけた方が読者の私は嬉しいです!これからも応援しています! (2023年4月18日 21時) (レス) @page50 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
∂(プロフ) - toratora10さん» (ご指摘のつもりじゃなかったらごめんなさい)捜査会議盗聴したり違法行為爆盛りで有名な彼なのでご容赦を🙏出来る限りリアルに書くようにしてますが至らない部分も多いので、ファンタジーの一つとしてこれからもお楽しみ頂けると幸いです🙇♀️ (2023年1月16日 16時) (レス) id: 49eaddb046 (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - コナン君、臓器提供関係の内部の秘密を漏らしたり、盗聴したら、アウト、ドナー者同士の極秘もあるからね。 (2023年1月16日 15時) (レス) @page7 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
yo(プロフ) - 泣いてしまったァァ。お話とっても好きです。応援してます! (2023年1月16日 2時) (レス) @page4 id: aa1640b2da (このIDを非表示/違反報告)
笹で巻く餅(プロフ) - ∂さんの書く降谷さんとシリアス大好きです😭更新頑張ってください (2023年1月16日 1時) (レス) @page4 id: 3ab7b84c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ | 作成日時:2023年1月15日 21時