余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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「.......回ってない........確かに回ってない.......！けどこれじゃない！！」

降「文句があるなら食べなきゃいい」

「ひどくない！？騙したじゃん！！」

降「人聞き悪い事を言うな。食べないのか？」

「.......食べるよ！もう！！」





と彼女が腹を立てているここは、回転寿司から回転要素を無くした寿司屋のテーブル席

ほら、最近はタブレットで注文した品が電車のような物に乗って運ばれて来るだろ？
それだけ残された寿司屋だ

つまり全品注文制の"回らないお寿司"





「一度のご注文は4皿までだって。とりあえず、いくらとマグロとサーモン入れたけど、おじさんはどうする？」





各席に一つしかない注文用のタブレット

ハッカーだからなのか、
若者だからなのか、
10年学校へ行っていないとは思えない程自然に当たり前に操作する様子





「あ、っていうかさ、私は"お前じゃヤダ"って言ったのに、おじさんをおじさんって呼ぶのは不公平だよね？何がいい！？なんて呼んで欲しい！？」

降「何でもいい、とりあえずマグロでも入れて

「何でもいいじゃダメだよ！うーん、本名はヤバいよね？」

降「っ、外であまりそういう事を言うな。それよりまずは注文して

「安室君？透君？何かあだ名とか無いの？」

降「あってもお前には話さ

「あー！！またお前って言った！！」





ダメだ
疲れる

ペットならハロの方がずっとお利口だ

テーブル一つ挟んだ向かい合わせで、こっちは目立たないようキャップを深く被っていると言うのに
ユニク◯で覆い隠せない派手な少女は声も大きい





「じゃあいいよ、あだ名教えてくれるまでもちろんデータの隠し場所も教えないし、私の好きな名前で呼ぶから」

降「なっ！それならあだ名くらい教えてやっても

「今焦って言ったって無駄ですぅ！マグロでいいんだっけ？注文しちゃうね！」

降「え、あ.......はぁ.......」

「あ！またすぐ注文出来るみたいだよ！何がいい？」





本当にこんなのと生活するのか.......？
いつまで？

........監視だけ付けてさっさと親元に返すか？






・






・






「へぇ、あむぴってモテるんだー」

降「っ、何だ？あむぴって」

「ん？今日のあだ名」

降「いやどういう意味だ、まさか毎日変わるのか？」

「うん、明日のは明日決める。明後日のは明後日決める。だから今日はあむぴ！可愛くない！？」

降「......はぁ......好きにしろ」

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