余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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目「では、こういう事かね？」





それから刑事部の面々が到着して、トイレで縛られていた女性への質疑が始まった時には夜になっていた

目暮警部と女性がソファに対面になって座っている様子を、僕達は近くで立ちながら聞いて.......





目「樫塚圭さん、あなたはコインロッカーの捜査を毛利君に依頼するためにここへ訪れたがーーー」

降「っ.......なんだ」






隣から突然袖を小さく引かれて
言われる事は見当が付く

どうせ"お腹空いた"などと






「頑張ってね！」

降「.......何が？」

「事件解決に決まってんじゃん！」





........違った


"本業でしょ？"と肘でこちらを小突きながら一応は小声でコソコソと話してくれたが、ここで一つ引っかかる点が

今目暮警部が整理してくれている通り、トイレで亡くなった男は自分で拳銃の引き金を引いたとされている
つまり事件性は無い

それなのに"事件解決"とは........






降「あの男は自分で死んだんだぞ、事件じゃない」

「........そう.......だけど........。そうじゃないかもしれないって考えるのが、生きてる私達に出来る事じゃん！」

降「........はぁ.......まあ確かに、お前の言うとお

「あとお腹空いた！何かおやつ持ってない！？」






・






・







安「樫塚さん、この道で合ってます？」

樫「え、ええ」

毛「ってか、なんでお前らまで乗ってんだよ！狭いじゃねえか！」

安「す、すみません.......この車、後ろに3人も乗せるように出来てないもんで.......」

蘭「あ、いえそんな事.......お父さんこそなんで乗ったのよ！」

毛「お、俺は圭さんが心配でだな.......だからあの食いしん坊とタクシー乗れば良かっただろ！」

蘭「しょうがないじゃない！Aちゃんタクシーは一人で乗りたいらしいから。多分地元じゃ乗れる機会無かったのかもだし」





ミラーで確認する後ろを付いて来るタクシー

"一人で乗りたいらしい"と話したのは僕で、今後ろにいる3人の誰かとあの小娘を二人きりにさせたくなかったからだ

何を話すか分からない
何を話されてしまうかも分からない
かと言って事務所に一人置いて来るわけにもいかない


はぁ.......気にしなきゃいけないことが多過ぎてパンクしそうだ


ちなみにお腹が空いたとうるさいから仕方なく
タクシーに乗せる前に、昼間毛利家に差し入れたサンドイッチを少し分けてもらってあいつに押し込んでおいた


目的地に着いたらタクシー料金をまず払いに行かないと

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