余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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「うんん........なんか臭くない........？」

降「..........」

「おじさんさっき漏らしちゃっ

降「うるさい」





確かに臭う
しかもこの匂いはきっと........





毛「ありゃりゃりゃりゃ、こりゃまた随分........夕べは宴会か何かだったんすか？」

樫「ああ、はい。大学時代の友人が数人集まって。すみません、散らかってて」

毛「いえいえ、お構いなく」

「あ、そうだ！さっきのサンドイッチ美味しかったよ！家でも作れる？帰ったら作りたいから材料とか教、んぐっ！？」

降「頼むから......！！だ、ま、って、ろ！！」






たまたま上着のポケットに入っていたチューイングガムをサンドイッチと同じように押し込んで、ようやく訪れた落ち着き


さっき、こいつのタクシー代を払いに行く直前風見から受け取った連絡

内容は、
パソコンが見つからない事
両親の海外旅行はすでに長期にわたっている事
貸し倉庫内からはこの小娘一人の指紋や髪の毛しか無い事

そして、こいつが家出をしてから約2年、
ネットカフェやビジネスホテルを転々としながら日本各地を渡り歩いて来たらしいという事


資金はどうやら、いわゆるクラウドソーシングで稼いで来たようだ

口座状況を確認したところ、毎日必ず残高が0になっていて、
その日使い切れなかった分なのか何なのか、残高0に帳尻を合わせるように頻繁に"寄付"をしていた

ちなみに寄付先は様々な支援団体


ついでにあの30万の振込先が支援団体だったのも確認が取れた


はぁ.......意味が分からない

こいつの目的は一体何なんだ
何がしたくてこんな






降「っ.......！？」





え？
いない？

さっきまで隣でガムを"何味だろこれ"とか言いながら噛んでいたのに

あのバカ！どこ行って






安「蘭さん、Aを見ま......あっ......」

蘭「ごめん......なんか声途切れてて聞き取りづらいみたい。もしもし世良さん？そっちはちゃんと聞こえてる？えっ........」

安「しっ、圭さん」

樫「はい」

安「もしかしたらこの部屋、盗聴されてるかもしれません」





全く、本当にペットならリードでも繋ぎたいくらいだ

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