余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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新幹線の車内

あの爆破でシェリーがどうなったのか
この後の処理をどうしたらいいのか

それに赤井の事も.......

と忙しく考えれば考える程、このうるさいのをどうにかしないとと思い、






降「その18歳になるまででもいいから学校へ行ったらどうだ？手続きくらいならしてやれる。毛利蘭と同じ高校とか」

「.......えー、いいよ。行かない」

降「"いいよ"じゃない。毎日お前を見張ってなきゃいけない僕の身にもなれ」

「だから逃げないってばー。私は私でやりたい事もあるし行きたい所もあるんだから。あ！そうだ！私もクリリンみたいな色に染めようかな！ちょっとシルバーっぽい感じ！だからお仕事ちょうだ

降「大人になれば嫌でも仕事をする事になる。今は学校へ行け」

「........っていうか水族館は！？約束したじゃん！私あんなに必死に頑張ったのに約束破っちゃうの？あーあ、これだから嫌われちゃうんだよねぇ、警さ

降「分かった......！！分かったから！.......はぁ.......東京に着くまでは静かにしててくれ」

「おっけー！一口食べ

降「要らない」







窓際を譲った座席で、またも貢がされた駅弁をいつものように共有しようとする小娘から身体を背けて
気持ち通路側を向きながら一休みしようとする


どうするか
スマホでも用意してやるか

毎日毎日日記を書く為に貸してくれとせがまれ、5分だけと言う時間制限付きで渡してはいる

最初は怖かったさ
何をどうハッキングされるか、
また風見の時のように金を抜かれるか、
変なソフトをインストールされるか

それでもむしろ何か情報を掴む為のチャンスかもしれないと思い貸し始めたが、案の定どれだけ検査しても異変は無い
強いて言えばちゃんと"日記"にアクセスした履歴は綺麗さっぱり消えている事

しばらくは"貸して検査して何も無い"の繰り返しだったが、思えば相手は一応凄腕のハッカー
こんな簡単に大胆に情報を残してくれるわけがない

だからここ数日は検査するのもやめた
やるだけ時間と労力の無駄



はぁ.......水族館か........
品川でいいか

ハットを深く顔を隠すように被っても結局眠れなかった道中





「東京着いたよ！おじさん！」

降「分かってる......」






・






その足でそのまま向かった水族館

カップルと家族連ればかりの水族館



正直、何が楽しいのか分からない
ただいろんな魚が泳いでいる所を見て何が





「皆どう思ってるんだろうね」

降「何の話だ？」

「この魚達だよ」

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