余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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「すごーい！」




「すごーい！！」




「私もやりたい！」






変わらない面倒なテンションにベルモットも飽き飽きしてしまったのか、男性の体格に似せる為に使うボディスーツを着せてあげたり

最後には化粧まで


いくら組織の相手とは言え、さすがにベルモットには少なからず礼とお詫びをしなきゃいけないな.......

適当に高級フレンチでも奢ればいいか
それともジュエリーか

なんて考えていると、






べ「ねぇあの子、何かあるの？」





っ......

まさかハッカーだと気付かれたか？

僕ら公安ですらあれだけかかったというのに、
しかもあんな馬鹿みたいなテンションで分かるはずが





バ「何かとは？ただの世間知らずの子供ですよ」

べ「そう。なんだかもうすぐ死にでもするような雰囲気だったから」

バ「まさか、むしろ元気過ぎて手を焼いてるくらいです」

べ「........女はね、誰しも男が聞いて耐えられないような秘密を持っているのよ」





気付かれていなくて良かったという安堵と、残念ながら少女のハッカーだという秘密はもう既に知っているとの余裕を持つここは客室のすぐ外

これから僕達はそれぞれの任務へ向かう






バ「ご忠告ありがとうございます。心に留めておきますよ」

べ「ふっ、誤魔化すのが下手ね。そのお顔で一体どれだけの女を騙して来たのかしら？」





言い忘れていたが、今僕の目の前にいる彼女は憎き赤井の姿

NOCリストで奴の事も知っている少女は明らかに驚いた反応を見せていたが、都合の悪い事を喋られる前に、赤井の顔ではなくその変装技術自体に驚いた事実になるよう話を誘導した



本当に、一緒にいると面倒な事ばかり
だからこそさっさとデータを見つけて然るべき処分をしてしまいたい


生身の人間一人探すより実態の無いデータの方が困難を極めるなら、少女が18歳になるのとどちらが早いかだ

彼女の誕生日までは、1年も無いだとか以前言ったがよく考えれば半年あるかどうか


はぁ.......それでも長い
長過ぎる

そんなに長い期間あんなうるさいのと一緒に生活していたらこっちの寿命が縮みそうだ


毎日毎日仕事で充分疲労が溜まってるというのに、

"お腹空いたよー"
"またアレやって！お酒でブワッってやるやつ！"
"ハロ君のお散歩まだー？"
"おじさん歯磨きの時間！一緒にやろ！"

などと朝から眠る直前までずっと

33 (予告的な)→←31

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