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…ねぇ。
…おまえは、私のことをお姫様と呼ぶよな。
バカなのか、バカなのだろうか。
…私はただのそこら辺にいる女子高校生だ。
別に裕福な家庭に生まれたわけでもない。
……それでも、おまえは…
*
「…ふ、…は…っ…ちょ、吸血鬼っ…!」
「…ん〜?」
…おっと。
吸血鬼とお姫様はかなり熱いキスを交わしている最中でした。
少し、失礼でしたね。
「…だめ、……」
「なんで?…お姫様、嬉しいくせに」
「お姫様じゃないから、嬉しくない…っ!」
吸血鬼はお姫様の首筋に顔を埋めました。
お姫様はビクッと体を震わせ、すぐに引き離そうとします。
「お、おまっ…吸血鬼!」
「……」
「返事をしろ…!そして離れろ…!!」
吸血鬼はどうやら、お姫様の血を吸うのが目的のようです。
それをお姫様は察したみたいでした。
「…ちょっとだけ」
「……っ…!!」
吸血鬼はお姫様の目を手で隠し、体を引き寄せました。
お姫様はワイシャツのボタンを2つ外され、綺麗な首筋が顕になりました。
吸血鬼はすぐには噛みつかず、長く細い指でお姫様の首をなぞります。
お姫様はまたビクリと体を震わせました。
「…かわい」
「……っ」
吸血鬼は、静かに彼女の首筋に噛みつきます。
「ぅ、ぁ……」
「……」
しかし、すぐに噛み付くことをやめ、彼女を離しました。
「……、……?」
お姫様は不思議そうな顔をしました。
少しだけ、涙目でした。
「…あんたにはさ」
吸血鬼が、お姫様の耳元で囁きます。
「危機感ってやつ、ありそうでないんだよね」
お姫様は涙目のまま少しムッとした顔をします。
吸血鬼はそんなお姫様を大切に抱きしめました。
「だからさ、俺が守らなきゃいけないの」
「……」
「1人の、Knightとしてね。分かる?…お姫様」
お姫様は、吸血鬼を抱き締め返しました。
「…騎士が守る相手なんて、お姫様くらいしかいないでしょ」
「…いるよ。…女王様とか、王子様だって守るでしょ?」
「細かいことはどうでもいいの。とにかく、」
吸血鬼はお姫様を無理やり離しました。
「泣きやみなよ」
吸血鬼はお姫様の涙を手で優しく拭います。
しかし、それも意味がないくらいにお姫様は泣きやむことはありませんでした。
「…こっち向いて、お姫様」
吸血鬼は、キスを送りました。
優しく、暖かいキスでした。
ーーーーー
テイストを変えてみた。。
こういうのもたまには楽しいですね…!
この話の考察は、皆様にお任せします。
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ハム公(プロフ) - ほたるさん» 前作も読んでくださったんですね…!ありがとうございます!了解です。順番に消化していくので、遅くなる場合もありますが…必ず書きますので気を長くしてお待ちくださいm(_ _)m (2017年10月29日 23時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - はすみんが可愛すぎて死んだ・・前のやつの最初は笑いまくりました!!リクエストで私は君よりも〇〇さんが好き(憧れ的な意味、好きではない)と言ってみたをお願いします! (2017年10月29日 21時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
ハム公(プロフ) - *神*威*さん» 了解です!ありがとうございます。 (2017年10月25日 0時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 誤字スミマセン!(笑)引き受けていただきありがとうございます!転校するでお願いします。 (2017年10月23日 9時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
ハム公(プロフ) - よつぎさん» わーありがとうございます!転校する、ということですかね…?EveとAdam頑張ります…笑 (2017年10月22日 17時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴木 | 作成日時:2017年10月14日 23時