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朔間凛月〜お手をどうぞ、○○○〜 ページ5

…ねぇ。
…アンタはさ…いつも俺のそばにいてくれるでしょ?
…吸血鬼といるのって怖くない?
…へえ…変わり者だね。
……じゃあ…こんなことされても、あんなことされても、文句なんて言えないね?



「…吸血鬼、ちょっと眠いんだけど」
「なぁに、お姫様。寝ればいいじゃない」

ある日の放課後。
レッスンルームに男女2人がいました。
吸血鬼は、お姫様を愛していましたが、お姫様には伝わりません。

「吸血鬼が私の膝を使って膝枕というものをしているのだろう」
「…寝心地いいんだもん」
「良くない」

…さて、
あの女の子、お姫様には見えませんね。
普通の、女子高校生に見えます。
…いえ、人を見た目で判断してはいけません。

「…あと、お姫様と呼ぶなと言ったはずでしょ」
「はいはい、分かったよ…お姫様」
「…」
「いたっ」

お姫様が吸血鬼を殴ったようです。
お姫様は、吸血鬼のことを愛している…はずです。

「お姫様はそんな乱暴しちゃダメでしょ」

吸血鬼が、お姫様の頬に手を添えました。
お姫様は嫌な顔をしながらも、もっと撫でて欲しいとでも言うように頬を寄せます。

「姫じゃないからいいのです」
「…ふふ、そうだねぇ」
「なにその目」
「…可愛いなぁって思って」
「な…!」

お姫様は頬を赤く染め、吸血鬼はその様子を微笑ましそうに眺めます。
…一応言っておきますが、お姫様は吸血鬼に膝枕をしています。

「馬鹿、そういうことは…!」
「なんでよ、いいじゃん…言ったでしょ。…俺はお姫様が好きなんだよ」
「…それは……」

お姫様は吸血鬼から目を逸らします。

「…そこで黙んないでよ、こっちだって恥ずかしいんだけど」
「…ごめん」
「謝られると罪悪感〜…フラれたみたいじゃん、やめてよ」

吸血鬼はまた、お姫様の頬を愛おしそうに優しく、撫でました。
お姫様は、不服そうな顔をしています。

「…ね、お姫様」
「だからお姫様と呼ぶなと…」
「はいはい…」

吸血鬼はやっと起き上がると、お姫様にキスを交わしました。
お姫様は抵抗することはありませんでした。

「……」
「…ふふ、そろそろ慣れなよ」
「……むり…」

お姫様は吸血鬼から少し距離を取ります。
しかし、吸血鬼はお姫様から離れる気はなく、むしろさっきよりも距離が縮まったような気がします。

「……吸血鬼、近い」
「知ってる」

お姫様は、嫌がる素振りを見せますが、やはり逃げようとはしませんでした。

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ハム公(プロフ) - ほたるさん» 前作も読んでくださったんですね…!ありがとうございます!了解です。順番に消化していくので、遅くなる場合もありますが…必ず書きますので気を長くしてお待ちくださいm(_ _)m (2017年10月29日 23時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - はすみんが可愛すぎて死んだ・・前のやつの最初は笑いまくりました!!リクエストで私は君よりも〇〇さんが好き(憧れ的な意味、好きではない)と言ってみたをお願いします! (2017年10月29日 21時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
ハム公(プロフ) - *神*威*さん» 了解です!ありがとうございます。 (2017年10月25日 0時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 誤字スミマセン!(笑)引き受けていただきありがとうございます!転校するでお願いします。 (2017年10月23日 9時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
ハム公(プロフ) - よつぎさん» わーありがとうございます!転校する、ということですかね…?EveとAdam頑張ります…笑 (2017年10月22日 17時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴木 | 作成日時:2017年10月14日 23時

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