８話 ページ9
着いたのは、中庭の…なんか裏側っていうか、なんていうか。
とりあえず人来なさそーーなジメジメしたところ。
なんでこんなところにベンチとか芝生なんてあるんだか。
「はー、こんなとこ他人と来るなんて思ってなかった」
「なんでこんなとこ気に入ってるわけ？」
「人いないからしかないでしょーよ」
本当にどうでも良さそうな返事をしたと思うと、芝生に寝転がった。
スカートがめくれてる。
そういうこと気にしないんだろうか。
というか制服汚れる。
俺はそれを眺めながらすぐ側のベンチに腰をかけた。
「で、本題をどうぞ」
そうだった。
それを理由にして連れ出した…というかついてきたというか。
「俺さ、あんたのこと全然知らないんだけど」
本当に、何気ない一言だった。
彼女は振り返らずにいつもと変わらない様子だ。
「…いきなり何言ってんの。別に話さなくてもいいでしょ」
しかし、その声はハッとするくらいに冷たかった。
…いや、今までも冷たかったが、それとは比べ物にならないくらい。
「しかもなんであんたがそんなこと気にしてんの」
俺は何も言えなかった。
言葉が、出てこなかった。
なんて声をかけたらいいのか分からなかった。
「くっだらねぇ。本当にぶっ飛ばすぞくそ」
「…ごめん」
…少し、突っ込みすぎたのかもしれない。
反省した。後悔した。
次から、きっといつもみたいに話してくれないんじゃないか。
別にどうってことないけど、やっぱり悔しいから。
「はー、何その顔。だっさ。まぁいいよ。もう聞かないでね」
そのまま、彼女はごろんと芝生に寝直す。
「……」
そのまま、何も食べずに昼休みは終わった。
家まで送る、なんて言えるはずもなかった。
…傷付けてしまった気がして、俺には無理だった。
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ハム公(プロフ) - もりちあのめがねさん» ｱｱｱありがとうございまｧｧｧｧｯｽ!!!!今のとこあんま喰種要素出せてなくてすみません…笑 更新遅くなると思いますが、最後までみとどけていただければ嬉しいです…！ (2017年11月7日 18時) (
レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
もりちあのめがね - 最初、あんスタと東京種喰って最高やんけと思って読んだら最高でした。神です!!!セナも大好きだし!!!更新楽しみにしていまｱｱｱｱｱｯｽ!!!!!!!! (2017年11月6日 16時) (レス) id: e231ea7ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年9月17日 17時
