５話 ページ6
「本当に待ってやがる」
「遅いんだけど」
柊が来たのは、結局5分後くらい。
ゆっくり歩いててもそんなにかからない距離だから、寄り道でもしてたか、誰かに声をかけられたか。
何にせよ時間を少し潰したのだろう。
それで帰ろうなんて思わなかったけど。
「早く行くよ」
「てかなんで送る必要あるわけ。昨日は暗いからって理由だけで、今日はまだ別に暗くないだろ」
「もう俺がそう決めたの」
「は？」
昨日の歩いてきたルートを思い出しながら柊の先を歩く。
後ろから文句の嵐が聞こえるが、意思が揺るぐことなんてなかった。
なんでこんなことにこだわってんのかは自分でもよく分からない。
「何してたの？ここ来るまで」
「…別に。帰らねーかなーって思ってぼーっとしてただけ。帰ってねぇし」
「5分じゃダメだよねぇ。せめて１時間」
「１時間待つつもり？」
「探しに行くかなぁ…」
「きっも」
どうでもない会話を後ろと交わす。
２人なんだから並べよ、なんて思ったが柊だから仕方ない。
「じゃあ、あれは？トイレ行った時。迷ったとか？流石に大だとしても十分はかからな…いった！？」
気になったことを話しただけなのに、後ろから頭に衝撃が走った。
どうやら殴られたらしい。
「性別気にしろアホ」
「…別に気にしなさそうじゃん、あんた」
「ちゃんと女だから」
「見た目だけ？」
「体も女」
「変な言い方しないでよ」
結構気にしてるならちゃんと女の子らしく振る舞えばいいものを。
まぁ、さっきのは俺が悪かったかもしれない。
「で、真実は？」
「…具合悪かったんだよ」
「あー、本当にそういう………いっ…たいなぁもう！？」
まだ何も言ってない。
言ってないけどまた殴られたらしい。
「うんこじゃねぇから」
「はっきり言ったね」
やっぱりこいつ、気にしてないんじゃないか。
話せば話すほど不思議だ。
おもしろいとも感じてきている。
「吐いたんだよ。はい、これでいいっしょ」
「…あー、はいはい。吐い……え？」
今こいつなんて言った？
そんな軽く済まされることか。
「…なんか悪いもん食べたとか？」
「まーある意味」
「何食べたの？」
「…焼きそばパン」
「購買の？」
「うん」
別に全然悪い食べ物だとは思わない。
元から調子が悪かったとか。
…それだったらパンなんて買わないか。
「まぁいいよ。体調悪いんだったらやっぱり最後まで送っていくべきだよねぇ」
「いらん」
でも、あんまり深く考えはしなかった。
あとから知ることになるけど。
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ハム公(プロフ) - もりちあのめがねさん» ｱｱｱありがとうございまｧｧｧｧｯｽ!!!!今のとこあんま喰種要素出せてなくてすみません…笑 更新遅くなると思いますが、最後までみとどけていただければ嬉しいです…！ (2017年11月7日 18時) (
レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
もりちあのめがね - 最初、あんスタと東京種喰って最高やんけと思って読んだら最高でした。神です!!!セナも大好きだし!!!更新楽しみにしていまｱｱｱｱｱｯｽ!!!!!!!! (2017年11月6日 16時) (レス) id: e231ea7ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年9月17日 17時
