３４話 ページ35
いつもありがとうございます。
前回中途半端でｽﾐﾏｾﾝ…
―――――――
「普通の砂糖となんか違うの？…あ、ミルク入れる？」
「いれない。…まー、違うことは違う」
「へぇ」
…なんとなく、ブラックを飲むことにした。
ブラックの方がかっこよく見える…とか考えたわけではない。
…そう、決して……。
そう心でつぶやきながらカップに口をつけた。
「……あつ…」
熱いし、それに、
苦い。
「……」
そんな俺をまじまじと見届けた柊は、こだわりの砂糖へと手を伸ばした。
中には、…彼女の言う通り茶色の砂糖が入っていた。
もともと角砂糖だったらしく、塊があちこちで見られるが、多分、ほとんど崩れてる。
「…」
「……スプーン、使う？」
「…うん」
俺は席を立ち、小さいスプーンを取ってきて彼女に渡した。
彼女はそれで、１杯砂糖を入れる。
続けて、2杯。……3杯。
「…入れすぎ」
「……」
彼女は不満そうな顔をした。
まさかまだ入れるつもりだったのだろうか。
「…こうしないと……飲めないから」
いつもより小さい声でそう言った。
しかし、隣に座っているから聞こえないはずもなく、その言葉はしっかりと俺の耳に届く。
「……ぷっ…」
「……！」
耐えきれなくなって、俺は軽く吹き出す。
「あはは」
「……？」
彼女は俺を冷ややかな目で睨みつけた。
まぁ、分からなくていい。
案外子供っぽいじゃん、なんて思ってること知られたら、何されるか分かんないし。
…可愛いとこある。ほんと。
「…なに」
「…ふふ…別に。怒られそうだし」
「……」
彼女はコーヒーをスプーンでかき混ぜ始める。
髪から水滴が1粒落ちた。
それが俺の貸した服に丸い小さな染みを作った。
「髪乾かさないの？」
「めんどくさい」
「風邪引くよ」
「いつも引いてないから大丈夫」
「……」
彼女は、ふーふーと念入りにコーヒーを冷ますと、やっと1口付けた。
猫舌なのだろうか。
…や、そうじやない。
「乾かしてあげよっか」
「いらない」
「他人の恩は貰っておくべきって言うじゃん？」
「……」
彼女はカップを置くと、それを静かに見つめた。
なにか、神々しいものが身にまとっているかのように、目が離せなくなる。
「…そんなことしてたら、いつか壊れるだろ」
そう言い放った。
それが、どういう意味なのかは…
俺はまだ知ることはない。
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ハム公(プロフ) - もりちあのめがねさん» ｱｱｱありがとうございまｧｧｧｧｯｽ!!!!今のとこあんま喰種要素出せてなくてすみません…笑 更新遅くなると思いますが、最後までみとどけていただければ嬉しいです…！ (2017年11月7日 18時) (
レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
もりちあのめがね - 最初、あんスタと東京種喰って最高やんけと思って読んだら最高でした。神です!!!セナも大好きだし!!!更新楽しみにしていまｱｱｱｱｱｯｽ!!!!!!!! (2017年11月6日 16時) (レス) id: e231ea7ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年9月17日 17時
