１３話 ページ14
38.9℃ってなんだ。
これでも少しは落ち着いた方だと思ったのに。
と、いうことで問答無用で早退することになった。
佐賀美先生は何かに伝えてくるって言ってた。
よく聞いてなかったから分からないけど、戻ってきたら帰っていいらしい。
「てかさ、お前それで歩けるの？トイレにダッシュしたときはそれどころじゃないっぽかったけど」
パイプ椅子を揺らしながら興味なさそうに聞かれる。
「……微妙」
…嘘だ。
まだ室内だから、外よりは涼しいはず。
涼しくてこれだ。
日差しがあるところになんて出たら、もう微妙なんかじゃない。
答えはＮＯだ。
「何分くらい？」
「…30分」
「…よく登校できたな」
本当に、そうだと思った。
まぁ、倒れたけど。
「悪い、待たせたな。さ、帰れ帰れ。さっさと寝ろ」
この教師ドアを開ける音と同時に帰れって言った。
イラつく。
「…先生、こいつ歩けなさそうだし送ってくんで私も帰りますよ」
「ん、そうか。助かる。荷物は…」
「往復します。だからそれまで置かせてください」
…ん？
どういう展開なのかついていけてない。
熱のせいで頭の回転が遅くなっているのか、単にこの会話がわけわからないのか。
「…お前、往復って…用事で早退なんだろ？大丈夫か？というか、体力的にもきついだろ。あれ、まず歩けなさそうって、運ぶつもりか！？」
「用事っていうかサボりです。途中でぶっ倒れられるのも迷惑なんで。貸し、ですけど」
「……まぁ、そういうんだったら任せるよ。なんかあったら連絡しろよ」
…どうやら会話がおかしいらしい。
というか、サボりかよ。
「んじゃ、そゆことで。…どういう風に運んだ方がいい？」
なんだそれ。
「…なに、どういう風にって…。いい、歩く……」
しっかりと床に足をつけた。
そこらにある何かも掴んで、上体を支える。
「ふーん、肩貸そうか」
「いらない」
すぐそこに置いてあるバッグを肩にかける。
教材やら何やらの重みが一気に肩にのしかかった。
そこで、足がフラつき、ふと床が近くなる。
さっきこれ見た。
でも、頭にあの衝撃は走らなかった。
…まさか。
「………」
……柊が体を支えてくれていた。
第三者から見ると、俺がこいつに抱きついているように見えるんだろう。
それを考えると、俺は1秒でも早く離れるべきだ。
突き放すようにして、体を放した。
「…ごめん」
「…やっぱ運ぶ」
「嫌」
なんて言いながらフラついてベッドに座り込んで動けなくなってしまったものだから。
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ハム公(プロフ) - もりちあのめがねさん» ｱｱｱありがとうございまｧｧｧｧｯｽ!!!!今のとこあんま喰種要素出せてなくてすみません…笑 更新遅くなると思いますが、最後までみとどけていただければ嬉しいです…！ (2017年11月7日 18時) (
レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
もりちあのめがね - 最初、あんスタと東京種喰って最高やんけと思って読んだら最高でした。神です!!!セナも大好きだし!!!更新楽しみにしていまｱｱｱｱｱｯｽ!!!!!!!! (2017年11月6日 16時) (レス) id: e231ea7ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年9月17日 17時
