協専ハンターは大変です【H×H】 (ページ4)

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4話もしもの全面戦争ページ4

あの今年驚いた事ベスト3に入るくらいの衝撃的な電話から三日後の午前10時。

あの後ビーンズさんと何回かやり取りして、私は飛行船やタクシーなどを乗り継いでハンター協会の本部の街に来た。
自家用車などを持っていればもっとスムーズに移動できたと思う。動きっぱなしなせいか疲労感が強い。なにしろ急に入った予定だったもので、チケットの手配やホテルの予約やらで休む暇もなかった。

｢協会から交通費支給されたら良かったのに｣

ぶつぶつと独り言をいいながら本部を目指す。残念ながらその鬱憤を吐き出す相手は誰もいない。同期という仲間とは一応連絡先は交換したがそれっきりである。
仲良しこよしするタイプの人がいなかったせいで、誰がどこで何をしているのかすら知らない。とても閉鎖的な同期のグループだ。

その変わりとでも言うように、お金は私の味方をしてくれる。前回の分はちゃーんと通帳に振り込まれていた。これが無くなったら協会への信頼もくそも無くなる。解雇される前に私から退職してやる勢いだ。

数字が増えてひと安心したのもつかの間。今度は本題である問題を対処しなくてはいけない。それでも心に少し余裕ができた状態で、あの年齢不詳ジジイと対峙できるのは良かった。ツキが少しずつ戻てきた感じがしなくもない。
とにかくここ最近は近年稀に見る忙しさだった。

そうこうしているうちに本部にたどり着いた。でかい建物だが、中にいる人の人数とは見合っていない。本部に人が出入りするのは報告や申請のときぐらいだ。それも協専の人間や未登録の生物を確認したハンター、遺跡発掘にあたったハンターがほとんどである。

あとは選挙が行われるときぐらいか。協専として呼び出されることは多々あったが、会長直々にというのは私は聞いたことがなかった。

大きなドアから広いロビーに入る。警備員は配置されていないが、セキュリティ面での問題は心配する必要は無い。どこにこんな猛者たちの集団に飛び込んでいく輩がいるだろう。自分の身は自分で守れの精神だ。居たら即行返り討ちである。

もし、協会に命知らずの輩がやってきたらどうしようか。輩はそうだな、A級首あたりで幻影旅団にしよう。いやでも、旅団に協会を攻撃する動機もメリットもないな。
ああ、でも協会を敵に回す輩に動機もくそも無いか。そこら辺の設定は無視して全面戦争ということにして。旅団は私が聞く限りとんでもない集団であるのは確か。
協会側もとんでもない人選で対抗しよう。