俺らのマネが美しすぎる 【青城】

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東京での合同合宿まで遂に残り1日となった。今日は木曜日。明日の夜に迫る合宿に部員たちは心を踊らせていた。


「東京行ったら観光したいね、琴音」

上川「したいです！！是非！！」

溝口「何言ってんだバカ。そんな時間ねーよ」


仕事しろ、とバインダーで軽く頭を叩かれる上川とAに及川が「あー！溝口くん何やってんの！！Aちゃんに手ぇ出さないで！」とコートから叫び散らかす。


「？監督、ちょっとタイム挟んでいいですか」

入畑「…分かった」


監督の声でいつもより早めに休憩になった。途端に、Aが険しい顔で及川の元へ歩み寄る。


及川「エッ、ちょ、なになに、」

「手、出しなさいよ」

及川「Aちゃん大胆！！！」


グイッと及川の左手を両手で掴むAに何かを悟った及川。ふざけたような事を言っていても顔は焦りを見せている。そんな2人に周りの部員たちは頭にハテナを浮かべていた。



「…突き指したの？何で言わないの？」


先程の顔とは一変して、子犬のような心配した瞳を見せるAにグッ、と込み上げるナニかを我慢して空いている右手でAの頭を優しく撫でた。


及川「そんな心配そうな顔しないでよ〜。可愛いなあもう。大丈夫だってば〜〜」

岩泉「手当してもらえクソ川」

及川「い゛ッッ！！蹴んないで岩ちゃん！！！」


監督に「及川は霜月に手当してもらいなさい。他のメンバーは練習再開。」

部員「「ッス！！」」



監督のその声でいつも通りの練習が再開された。




(やっば、Aちゃんの顔ちか、え、やば)

(邪なこと考えてるでしょ、徹)

(……)

(無言は肯定)

(ごめんなさい)

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