私は声優、彼氏は医者【神威】

私は… ページ1

「Aさ〜ん、お願しま〜す」

貴「はぁい。」

私は台本を持ち、部屋のなかに入っていく。

貴「皆さん、今日はよろしくお願します。」

「よろしくお願します！」

ついに、私は夢だった声優になった。

声優になってこれで１ヶ月ぐらい。

長かった…

貴『ちょ、皆どうしたの？
テンション低すぎだよ？』

仕事をやっているときが一番楽しい。

さすがに忙しいけど、なんだか体が疲れない。

皆にもメールや電話をしていない。

ケータイを握る時間がないから…

神威は今何をしているのか…

ちゃんと医者になれたのか…

それとも、新しい家族ができているのか…

なにも分からなかった。

貴『そう！
その笑顔が見たかったの！』

声がかすれるときもある。

NGをだすときもある。

３Ｚに戻りたいときもある。

皆に会いたいときもある。

泣きたいときもある。

でも、この道は私が選んだ道。

たまに道草を食うこともあるけど、頑張れば誰かが喜んでくれる。

こう思うと楽だった。

いきなりの電話→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す