【A3!】おふざけ禁止。 (ページ16)

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おふざけ-16 ページ16

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それはまるで「今日の晩ご飯はなに？」と
いうような日常会話での軽い感じで言われたので
反応に少し遅れてしまった。
ま、いいか。どうせいつもの万里さんの
からかいだろうと無視をした。

「おい、聞こえてんだろ」

「聞こえてますけど？…あっ！やばい！」

「で…返事は？」

「返事も何もゲームのことでしょ？
暇な時なら付き合ってあげますよ…
ほらゲームに集中してくださいよ」

「……ﾁｯ」

私は舌打ちされたことにも気づかずに
黙々とゲームをしていた。
すると急に万里さんはゲーム機を
放り投げてゴロンと寝転がった。

……なにやってるんだこの人は。

「ちょっとー万里さん」

「あー？」

「途中で放り投げないでくださいよ」

「…うっせー、黙れ」

「…じゃあ私部屋に帰りますね」

それならもうやることがないなと思ったので
よっこらしょっとっと腰をあげて出口に向かおう
としたら急に腕を引かれ万里さんに元の場所に
引き戻された。毎回毎回なにがしたいんだ？
この人は。

「…はぁー、なんですか？」

「……」

「…わっ！」

強く腕を引かれ万里さんの顔のすぐ側まで
引き寄せられた。お互いの吐息がかかりそうだ。
どうせからかっているだけだと自分に言い聞かせて
離れようと試みるが万里さんの右手がそれを
許してくれない。

「…万里さん離してください」

「嫌だって言ったら？」

「股間を蹴ります」

迷いなく私は答えた。

「お前は殺人者か」

「正当防衛ですから大丈夫です」

「俺のが使い物にならなくなったら
お前が責任取れよ」

「ここで下ネタ発言やめてください」

万里さんが下ネタを言うのはいつものことだけど
今このタイミングはなんかいつも言うよりも
恥ずかしく感じた。

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