6 - 狗巻棘 ページ6
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「しゃけしゃけ」
「狗巻先輩がですか?」
「しゃけ!」
お部屋で二人で寛いでいると急に思い出したかのように話し出した狗巻先輩。小さい頃に飼っていた猫の話で、おすわりやお手が出来たんだとか。猫なのに犬みたいでつい笑っちゃった。
「ツナ、明太子」
「にッ?!」
さっきまで撫でていた私の手をポン、と自分の掌に乗せる狗巻先輩は、その様子を見て満足そうに笑った。
「おすわり」
「普通にやにゃんですけど?!」
「おかか」
おすわり では呪言にならないのか、狗巻先輩はそのまま反抗する私を見て首を傾げている。逃げようとしたらしっぽを撫でるように優しく捕まえられて、目の前には蕩けそうなほど優しい目をした狗巻先輩がいた。
「座れ」
「に〜…しっぽ痛いです」
「おすわり」
「にゃッ!?」
犬がするのと同じ姿勢でしているおすわり。恥ずかしくて顔を背けようとするけど 動くな ってすぐに呪言を言われてしまって動けない。私の前に座った狗巻先輩は私の頭を撫でながらキスをした。
「せんぱ、もうはにゃしッ、」
「ツナ」
そのままの姿勢で続けられるキス。小さくおすわりした私を囲むように抱きしめながら、もっともっとって高まってくるのが分かる。でも流石にこの姿勢は恥ずかしいしって伝えようとしたらガリっと噛まれた舌。
「いだい〜、…」
「おかか…」
「先輩の馬鹿」
「いくら?!」
_________________
「お手」
「にゃ〜」
「ドヤ顔すんなよ棘」
「A、私にもお手してみろよ」
「にゃ」
「おかか!ツナ!高菜!」
「狗巻先輩の猫だからだめにゃんです、」
「しゃけしゃけ!」
「棘に言わされてんのか」
「ホントむっつりだよなコイツ」
「おかか!」
-- Aちゃんを飼い慣らしたい狗巻くんとすっかり飼い慣らされちゃうAちゃんのお話 --
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レ(プロフ) - ソーダ錫さん» こちらこそ閲覧、コメントありがとうございます...!七海さんのお話載せておきましたのでテスト勉強の合間にでも読んで少しでも癒えましたらこちらとしても幸いです!リクエスト等じゃんじゃんお待ちしておりますのでこれからもこの作品をよろしくお願いします!^._.^ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 86d8a23c66 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - あ、ありがとうございます・・・(泣)テスト勉強の身にしみます。まじで、天才。宜しければななみんもお願いします。応援してます。 (2021年3月7日 12時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノエ | 作成日時:2021年3月6日 21時