∞10 ページ12
タクシー降りていつもの個室に案内されたけど…
なんか不安やな…
渋) 「A今日何飲む？」
「じゃあ生とおつまみ頼んでおいて？」
渋) 「分かった。…
なーA最近おかしいで？」
うわっ！もうちょっと聞き方あるやろ！？
てかもうバレとるな
この際やから言ってしまおう…
「ねーしぶやん相談てか話したいことがあるんよ
聞いてくれる？」
渋) 「もちろん。」
A しぶやんに話した…全部
親が死んだ事、家出した事やその理由も…
弟の事も…自分の言葉でゆっくりとしぶやん
に伝わるように
全部話し終わった時…暖かいものに包まれた
すぐに何か分かった。
しぶやんの匂いに包まれてた。ズルズルと鼻をすすりながら
「今まで黙っててごめんなさい。」
渋) 「ずっと寂しい思いしとったやろ？ごめんな
俺たちもきずいとけばもっと楽やったろ？」
「そんな事ないよ？だって家出してなかったら
皆に会えんかったかもしれん。このお仕事さえ
できんやったかもしれんだからそんな事ない」
渋) 「じゃあ何で泣いとるん？」
…えっ。嘘やろウチ泣いてるん？
やっときずいた。本当は結構辛かった
でも皆に出会えたのは嬉しかった
A 「ごめん。」
渋) 「さっきの事皆に話してええか？」
A 「…うん。ええよ」
渋) 「分かった。なら明日早めに楽屋に集合な」
さっき頼んだビールとおつまみがきて、何も無かったように楽しく飲んだ…
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作者名：みえ | 作成日時：2017年6月21日 20時
