・ LIFE ３１ ページ33
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『ごめん、私ね、その……色々、あって。離れちゃってごめん。
でもね、どこに行っても、どの病院行ってもこんなにコンビネーション抜群なのも、
一緒にいて安心するのははるかだけなの。』
そう言うと一際大きな声で泣いた。
冴島｢あのっ、ね、赤ちゃん、いたのっ、でもね、さっき、居なくなっちゃったの。もう、大切な人を失うのは、嫌なの｣
ごめん、と言いぎゅっとはるかを抱き締めた。
『いつか、はるかに、みんなに言えるといいな。みんなと離れて過ごした7年間の話。』
冴島｢いつでも、待ってる。私も話したいことたくさんある。親友にしか話せないこともあるから。｣
うん、と微笑みはるかを抱きしめると抱き締め返してくれた。
はるかの個室から出てICUに行く。
そこでばったりと耕に出くわした。
反射的に身を翻しICUから出る。
藍沢｢おい、なんで逃げるんだ。待て｣
人気のない廊下まで逃げるといつの間にか後ろにいた耕にパッと腕を掴まれた。
藍沢｢なんで逃げる。｣
『別に、反射的に。』
藍沢｢そんなに、俺の事が嫌いか？｣
前を向いていた顔をふと後ろに向けると泣きそうな顔をしている耕。
『なんで、耕が泣きそうなのよ』
藍沢｢なんで、お前は泣かない。｣
『だって』
───あなたに嫌われたくないから。
『だって、こんな事で泣いたって涙の無駄だから？』
へらりと笑うと掴まれていた腕を思いっきり引っ張られて、
《 抱 き 締 め ら れ た 》
はるかの抱きしめ方とは違い、離すまいと必死に強く強く抱きしめてくる。
───心地良い
『っ、やめて！離して！』
藍沢｢俺は！！お前の事を守る。約束する。絶対に離れない。絶対に捨てない。絶対にずっとそばに居る。だから、｣
嬉しかった。嬉しかったの。でもね、その先は言わせるわけにはいかないんだ。
『この世に絶対なんてないの。出来ない約束、しないで。』
出来るだけ冷たい目をして、泣きそうなのを悟られないように、言い放つ。
一瞬緩んだ腕からするりと抜け出して走り去る
女子トイレの一番奥に入り鍵を閉める。
涙が、溢れてきた。
1度流れることを知ってしまった涙は止まることを知らないみたいだ。
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蜜柑(プロフ) - めっちゃ面白かったです。続き楽しみです (2017年9月14日 7時) (
レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！更新頑張ってください！ (2017年9月11日 22時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - はじめまして。文の描写がお上手なので、（笑）はなくてもいい気がします…。上からですみません。応援しています。頑張ってください！ (2017年9月10日 8時) (レス) id: ec139ca69d (このIDを非表示/違反報告)
マナミ - 続きが気になります(^^)更新頑張ってください！！ (2017年9月9日 22時) (レス) id: 75dde93375 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - この小説をまた読んでみたいので更新頑張ってください！！応援しています！！！ (2017年9月9日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年9月9日 16時
