34話目《皇 那保》 ページ35
朝会に集まった全校生徒の数は、圧倒の一言につきた。
グルッペンは舞台袖で、緊張した面影で舞台を見つめている新入生を覗き見ていた。
「緊張してるなぁ・・・」
「当たり前やろ、ほらグルさん。ちゃんと身支度しとけよ」
「おう」
トントンに急かされる形で、舞台袖に設置されている等身大の鏡の前に立ち、ネクタイの位置などを直した。
暫くすると、朝会が始まった。
相変わらず長い校長の賛辞を右から左にグルッペンは聞き流しながら、生徒会挨拶の時間まで暇を潰していた。
すると司会から「続いては、生徒会代表の挨拶です」と切り出され、グルッペンは立ち上がり身を引き締めた。
「行くぞお前ら」
グルッペンの一言に、他のメンバーも何処か引き締めた顔になり、そんな様子のメンバーにグルッペンは楽しそうに口元を緩めた。
生徒会メンバーが舞台袖から姿を現すと、大人気アイドルのような歓声が体育館中に響き渡った。
熱狂的という一言に尽きる歓声に、何も知らない一年生は目を丸くさせ、その歓声に身を縮めていた。
「諸君」
グルッペンの低いバリトンボイスが、マイクを通って体育館中を響かせた。
その声は、一瞬にして歓声の声を静寂に変えた。
溢れんばかりの威厳と、カリスマ性に神のような感覚を覚えていた。
「入学おめでとう。俺から長々話すつもりは毛頭ない。俺から諸君に送る言葉はただ一つ。『この学園の主役は我々だ』という事だ。この学園に脇役と言う存在はいない、この学園にいる生徒全てが主役だ。個性が無い？地味？それすらもお前達を輝かせる個性である事を忘れるな。君達が送るこの学園生活が、心から愉快で驚きに満ちたものになる事を祈る」
グルッペンは長々と話す事なく、自信に満ち溢れた言葉だけを発して教壇から離れた。
生徒席から那保は、恍惚した表情を浮かべながらグルッペンの後ろ姿を見つめた。
その手に握られた録音機に、気づく人はいるのだろうか？
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雛月いず(元りぃふ)(プロフ) - rewさん» わざわざ、ご丁寧にありがとうございます…！そうなんですね！参考にしてみます！(？) (2020年8月5日 20時) (
レス) id: 0b050cbadc (このIDを非表示/違反報告)
rew(プロフ) - 私の周りじゃ○○せんけ？と物事に誘う時に多く使われてますね〜。行こうけ？の場合「行かんけ」が基本的に多いですよ〜。 (2020年8月5日 20時) (レス) id: b43965c35b (このIDを非表示/違反報告)
rew(プロフ) - 四ツ葉奏さんやで〜 (2020年8月5日 20時) (レス) id: b43965c35b (このIDを非表示/違反報告)
ミク*shark@だーいすき！(プロフ) - 次誰やっけー？ (2020年8月5日 19時) (レス) id: 8e46c75e30 (このIDを非表示/違反報告)
雛月いず(元りぃふ)(プロフ) - rewさん» ひえっ、申し訳ないですっ…変換サイトを利用しているので、時々おかしくなることがあります。他にもおかしいところがあれば言ってください…。 (2020年8月5日 19時) (レス) id: 0b050cbadc (このIDを非表示/違反報告)
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