幼馴染みが、あの有名実況者とか聞いてないっ！！［wrwrd!］［^ら^運営］［合作］ (ページ9)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:4,349 hit

ページページ9

「俺も実況者……って言ったら驚く……？」

その言葉に驚いて、目を見開いているのだが彼は平然として此方を向いている。それに、焦っている素振りも見えない。とりあえず集めたゴミを捨てる為に、二人でリビングに向かう。別にギスギスはしないが、僕だけが一方的に驚いている。彼は冷静だから。僕がこうなることも予想していたのだろう。僕の横を歩く彼はうっすらと笑みを浮かべて、此方を向いていた。

リビングのソファに二人で並んで座れば、彼は先程冷蔵庫から取り出したジュースを喉に押し込む。それを見ながら、スマホの電源を付けっぱなしだったことを思いだし、電源を消してから口を開いた。

『……改めて、みども実況者なの……？』

「うん。……別に隠す必要はないし。」

『……そっか、一緒だね。』

『なんか、嬉しいなぁ……。』と、そう言えば、彼も「そうだね。」なんて返してくる。きっと普通ならば声を出して驚いたり、質問したりするのだろうが、僕らは知れた、その事実だけで別にいい。幼馴染みの彼とは、別に質問なんてしなくてもおおよそ言いたいことは理解できる。お互いの瞳を見つめて、可笑しいと二人で微笑みを浮かべた。

「……活動名、緑色……チャンネルはみどりくんでやってるから。」

『……教えてくれるってことは。』

「うん、今度、何かやる……？ひゃみとならゲーム出来るから。」

『……うん！やりたい、みどとゲーム……！』

「でも、何時もと同じような感じになりそう。」

『わかる、何時も通り連携してやりそう。実況って忘れる気がする……！』

なんて笑えば、二人でどんなゲームを行おうか。と相談をし始める。実況者だと分かったとしても何時も通りの日常。やっぱり僕ららしいな、なんて思っていれば、彼も思っていたのだろう。ふわりと笑みを浮かべてスマホを弄っている。

そう言えば、明日は"アブネク委員会"のマイクラ撮影だっけ……。誰かが面白いMODを見つけたって言ってた気がする。どんなものかなと考えながら、きっと日常的な撮影になるだろうなと考える。みどとも何か撮影しようかな。