幼馴染みが、あの有名実況者とか聞いてないっ！！［wrwrd!］［^ら^運営］［合作］ (ページ8)

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第7話《氷見清哉》ページ8

両手を背にまわして、手を組んでからパソコンでは無く窓を見つめる。

『その、実況者やり……たいではなくて、もう、やってるっていうか……。』

動揺……は抑えたつもりだったのだが、生憎そこまで僕の気は回らないらしい。どもっているのが察することが出来るような言い方をしてしまった。でも、まぁ、本当のことを伝えられただけで、謎の罪悪感から抜け出せたので、それで良いのだろう。

そんな思考を回しながら、ふと彼の方を向けば彼は此方を見ていた。不意に合った視線に、また罪悪感が浮き上がってくるが無視しようと先程のゴミ処理の続きを始める。そんな行動を見ていた彼は、ぼんやりと特に何も言って来なかったが、予想出来ないタイミングで此方に向けて口を開いた。

「ひゃみの活動名……なんて言う名前なの。」

『え……？』

思いも寄らない疑問の投げ掛けに、下を向いていた瞳を一気に彼と合わせる。彼からはふざけているような感じは感じられなかった。

『えっと……"アブネク委員会"と"雪祭り"の"Snow Noise"っていう名前なんだけど……。』

「……知ってる。」

『……知ってたの。』

単語単位のような言葉の投げ合いだが、これが何時もの僕達なため特に気にしない。知られていたことには驚きだが、彼に見てもらえるのは嬉しい。ぼんやりと彼から視線を外して俯けば、彼から言葉が降ってきた。

「ひゃみがそう言うのやってるな、って察してた。」

『……僕、わかりやすい……？』

「いや、パソコンに向かい合う時間が多いなって思ってただけ。……流石に実況者だったのは想定外だけど……。」

そう言いながら彼はゲーミングチェアからベッドに移動する。音を発ててベッドに座ってから、僕の方を見つめてくる。丁度その時に、僕のスマホが音を発てて揺れた。ベッドに置いていた為、彼からスマホを受け取り、ロックを解いてグループチャットを開く。彼は特に何もせず、ベッドの上で此方を見ている。チャットを開いて、画面を見れば特有の音を発ててコメントが描かれた。

来音あのな…?私の幼馴染みが実況者だったんだけど…w

と。

来音うへぇwあ、後実況者なのもバレたw

そんなコメントに僕も自分自身の現状を教える。

清哉あ…あの、僕もバレた…

「……ねぇ、ひゃみ。」

『うん、どうしたの。』

彼は此方を未だに見つめてくる。スマホに落としていた視線を向ければ、彼は口を開いた。