特訓 ページ34
俺は雑誌の取材があり、朝練には参加出来なかったのだが、万里くんは来なかったらしい。
確かに今日の稽古も雰囲気あんまり良くなかったなあ。
そして俺は稽古終わりに万里くんに話しかけた。
「万里くん、朝練来なかったの?」
万里「ん〜、ああ。俺には必要ねぇだろ。」
「…そんな事言ってたら十座くんに追い越されちゃうかもよ?」
万里「ッハ、冗談だろ?ありえねーから。」
なんて言われてしまったが、たぶん万里くんは今のままでは本当に追い越されてしまうだろう。
なんとか万里くんにやる気を出してもらう方法は無いかな〜?
そう思いつつ、中庭へ向かう。十座くんとの特訓の約束のためだ。
すると、中庭ではもう既に1人でセリフを読んでいる十座くんがいた。
「十座くん、ごめん遅くなって。」
十座「いや、俺が先に始めてただけッスから…」
「うん、じゃあ気を取り直して、はじめよっか。」
こうして特訓をはじめる_______
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十座『わかってます。俺はあくまでも小間使いでしかない。』
「十座くん、語尾が上がってる。語尾が上がると
棒読みっぽく聞こえちゃうから、下げるように
意識してみて。」
十座「『わかってます。俺はあくまでも小間使いでしかない。』…!!」
「…ね?さっきより良くなったでしょ?」
俺のアドバイスを聞いて、どんどん芝居が良くなる十座くん。
すると十座くんがまじまじと俺を見つめ
十座「…アンタ、すげぇな。…」
と言われる。
「ふふ、ありがとう。……実は俺も最初はすっごい大根役者だったんだよね。」
十座「…!?アンタが…?」
「うん、ほんと。十座くんより全然酷かったよ。」
そういうと"信じられねぇ…"と呟く十座くん。
「ちょっと休憩しよ…俺の昔話でも話そっか。」
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シキ(プロフ) - らいふらいむさん» コメントありがとうございます。原作と違和感無いかを気にしていたのでそう言って頂きうれしいです。本当にありがとうございます!更新、なるべく早くできるよう心がけます! (2020年5月14日 3時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
らいふらいむ - 原作沿いなんですね!原作全部見てるのに、まるで夢主くんが原作からいたような雰囲気で、スイスイ読めました!違和感なく書けるシキさん尊敬します!すごく面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月10日 1時) (レス) id: 66e224bbaa (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます!なるべく早い更新を心がけます! (2020年4月28日 21時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます!更新楽しみにしてます!更新頑張ってください!応援してます! (2020年4月21日 2時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シキ | 作成日時:2019年8月15日 2時