〇〇しないと出られないルーム【d!】

※深いキスをしないと出られない部屋【ci】 ページ8

リクエストありがとうございます！






「……んぇ？」


目を開けると、見た事ある風景が映る。


……またか。


流石に警察に連絡しようかなぁ……とか思ったり。


てか、このドア開いたらいつの間にか意識を失ってたらしくて、いつも自室のベッドに移動させられてるんだよね。



もはや恐怖。


そんなことを考えながら立ち上がり、隣に目をやる。


……今回はチーノか。


いつも寝坊しているからか、ぐっすり眠っていた。


私はチーノの肩を揺らしながら声を掛ける。


「起きて〜」

ci「……。」


しかし、なにも反応は無い。


……前にロボロが「アイツに電話めっちゃ掛けたけど全部無視された」って言ってたの本当だったのかも。


めっちゃ眠り深いやん。


私はそっと溜め息をついてドアに向かった。


ドアの前の張り紙を見るが


『深いキスをしないと出られない』と書かれてある。


……は？


いや、ふざけんなよ。


なんで好きでもない人とキス……それも深いキスをしないといけないの？


恥じらいよりも怒りが勝つ。


どうにかしてドアをこじ開けようとする。


しかし、ドアはビクともしなかった。


……チーノも、流石に嫌がるよね。


いや、チーノが嫌がらなくても私が嫌がる。



暫く考えていると、ふと思いつく。


……チーノが寝ている間にキスしちゃえばいいんじゃね……？


寝ている間だったら、チーノも意識がある中でやるよりはいいでしょ。


そうと決まれば早速やろう。


私はなるべく音をたてずにチーノの元に近づく。


そして、チーノの寝ている顔の前に顔を持ってく。


……眼鏡してるな。


なんで寝たまま眼鏡してんだよ。


私はそっとチーノの眼鏡を外し、頬に手を添えた。


……くっそ、ファーストキスは好きな人に告白されたときに私から唇にするって決めてたのに……！


私はどうにでもなれと思い、チーノの唇を摘んだ。


そのまま左上の方に持っていき、口を近づける。


そして、私の舌をチーノの口にいれた。


チーノは寝ているため、歯があり奥の方まで舌は入れられないけど、一応これでも深いキスだ。


5秒ぐらいして、そろそろ離れるかと思い上体を起す。



ci「Aにしては、かわええやんけ」

「はっ？」


すると、チーノもいきなり上体を起こしてきた。

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