・互いに甘え合わないと出られない部屋【gr】 ページ35
リクありがとうございます！
「……ここって、」
目を覚ますと、案の定あの部屋にいることが発覚。
上体を起こして隣を見ると、金髪がサラサラと顔を撫でていた＿＿そう、グルッペンがねていた。
居心地良さそうに目を細めている。
(にしても、ほんとに美形だな……。)
端正な顔をじーっと見てると、グルッペンがパチッと目を開けた。
gr「ん、ここは……？」
「おはよ」
寝起きだからか、余計にいつもより声が低い。
挨拶をすると、またコイツは目を大きく開けた。
gr「お前がいるってことは……そうか、彼処か。」
「うん、彼処。」
グルッペンは今の状況を察したのか、大きく溜め息をついた。
gr「全く、何故閉じ込められるんだ……。」
「それは私も分かんないよ。取り敢えずでよ」
そう言って二人で立ち上がった。
ドアの張り紙には、『互いに甘えないと出られない』と書いてあった。
gr「ほお、甘える……か。」
最近刺激の強いお題ばかりだったので、こーゆーほんわかしたお題でホッとした。
いや、この部屋に閉じ込められたこと自体がアウトだけど。
ぼんやり考えていたら、「A」と呼ばれる。
声に反応し振り向こうとすると、後ろから抱き締められていたことに気づいた。
「うおっ！？」
gr「……ん、最近疲れたんだ。」
所謂バックハグと呼ばれるものだ。
されたことなんて無いので、胸が跳ねる。
首の辺に顔を埋められ、鼻息が擽ったい。
グルッペンの息を近くで感じていると、すっと離れた。
釣られて振り返ると、コイツの口が開く。
gr「俺からはこんなものでいいだろう。次はAの番だぞ」
……コイツ、直ぐに真顔になって怖いんだけど。
もういいや、と思いながらグルッペンに頭をズイッと差し出した。
gr「？」
何の意味を表しているのか分からないよう。
「……ッ、頭撫でて……。」
目を逸らしながら言ったからどんな表情をしているのか分からない。
……結構恥ずかしいんだけど。
恥じらいのせいか、顔に熱が籠もる。
gr「……っふ、いいだろう。沢山甘やかそうじゃないか」
そして、細く白い指が私の髪と触れた。
gr「よく頑張っているな、A。」
そう言って撫でてもらっただけで、心が安らいだ。
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ミナリンスキー - グルさん推しにはヤバいな そしてヒロインちゃん可哀想ｗｗ (2021年11月27日 17時) (
レス) @page35 id: b5934403b4 (このIDを非表示/違反報告)
キーナコチモ(プロフ) - 橙 彼斗穂 (だいだい ひとほ)さん» ここまで読んで頂きありがとうございます！推しと両想い……キュンですね(？) (2021年6月13日 17時) (レス) id: 0743c30b41 (このIDを非表示/違反報告)
キーナコチモ(プロフ) - #ゆー@暇人さん» ここまで読んで頂きありがとうございます！因みに完結ですよ(続編出るけど)これからもよろしくお願いします！ (2021年6月13日 17時) (レス) id: 0743c30b41 (このIDを非表示/違反報告)
キーナコチモ(プロフ) - 紗由さん» ここまで読んで頂きありがとうございます！逆にオチを予想出来たのが凄いです……。これからもよろしくお願いします！ (2021年6月13日 17時) (レス) id: 0743c30b41 (このIDを非表示/違反報告)
キーナコチモ(プロフ) - 1さん» ここまで読んで頂きありがとうございます！続編もぜひ愛読お願いします！ニヤニヤしていって……下さい……！！ (2021年6月13日 17時) (レス) id: 0743c30b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キーナコチモ | 作成日時：2021年3月22日 22時
