あなたには適わない ページ28
「Aちゃんさ〜」
『ん〜?』
朝食を終わらせ、私は勉強をしている。
だけど、ケータがずーーっと話しかけてくる。
「なんで構ってくれないの」
『これ終わったら構ってあげるから待ってて』
「本当!?何でもしてくれる?」
『ん〜、どうだろ』
「どうだろって酷いよ〜!俺はこんなにも好きなのにぃ」
ケータ、さらっと告ったことに気づいてる?
「無視しないでよぅ。もういいよAちゃん」
そう言って、ケータは態度を冷たくした。
『はいはい。もう終わったからさ、機嫌直してよ?』
「……」
『ねぇ〜』
「……」
私は、少し考えた。
『あ、分かった!一緒にお菓子でも作る?』
「……!?」
『え?作らないなら土蜘蛛さん達呼んでケータ抜きで作るけど?』
「もぉ、負けました!俺もやる!」
『そう。土蜘蛛さん達も呼ぼうか!』
「うん!さ、作ろう?」
『材料ないんだった。それじゃ、買いに行こ』
私とケータは、家を出てスーパーへと向かった。
(ほんっと、Aちゃんには適わないな)
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作者名:ここな | 作成日時:2024年3月26日 16時