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あれから一週間が経ち、その出来事は忘れる頃だった。




(あれ、この前の子だ)



私は受験勉強で疲れたのでヨロズマートへ行った。その帰り道、この前助けた男の子がいた。



「この前助けてくれた方ですよね!」



そう言って、男の子は私に話しかけた。 だけど、すごい近い。




(距離感……)



『うん、そうだよ〜』



適当に返事をし、私は家へ向かおうとする為、足を動かしたが男の子は「待って!」といい私の腕を掴んだ。



「やっぱり!お姉さんが助けてくれなかったら俺…! 本当にありがとうございました…!」



『うん、感謝しすぎよ。 それより腕…』



そういうと、男の子はサッと腕を離してくれたがまた話を続けた。



「俺、天野ケータっていいます! お姉さんは?」



『えっと、佐倉Aよ』



「Aさん!」




男の子はパっと顔を明るくした。




(そろそろ帰らせて〜!)




『うん、えっと天野く…「ケータでいいです!」……ケータ……』



「はい! ところでなんでヨロズマートにいるんですか?」



『まあ色々とね』



「そう…なんですか? 良かったら、そこの公園のベンチで一緒に話しましょう!」




本当は断ろうとしたが、ケータのニコニコ笑顔で断りずらい……というか断れない……。




私達は(ほぼ強制的に)ヨロズマートの近くにあるさんかく公園へと向かった。

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作者名:ここな | 作成日時:2024年3月26日 16時

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