再会 ページ3
あれから一週間が経ち、その出来事は忘れる頃だった。
(あれ、この前の子だ)
私は受験勉強で疲れたのでヨロズマートへ行った。その帰り道、この前助けた男の子がいた。
「この前助けてくれた方ですよね!」
そう言って、男の子は私に話しかけた。 だけど、すごい近い。
(距離感……)
『うん、そうだよ〜』
適当に返事をし、私は家へ向かおうとする為、足を動かしたが男の子は「待って!」といい私の腕を掴んだ。
「やっぱり!お姉さんが助けてくれなかったら俺…! 本当にありがとうございました…!」
『うん、感謝しすぎよ。 それより腕…』
そういうと、男の子はサッと腕を離してくれたがまた話を続けた。
「俺、天野ケータっていいます! お姉さんは?」
『えっと、佐倉Aよ』
「Aさん!」
男の子はパっと顔を明るくした。
(そろそろ帰らせて〜!)
『うん、えっと天野く…「ケータでいいです!」……ケータ……』
「はい! ところでなんでヨロズマートにいるんですか?」
『まあ色々とね』
「そう…なんですか? 良かったら、そこの公園のベンチで一緒に話しましょう!」
本当は断ろうとしたが、ケータのニコニコ笑顔で断りずらい……というか断れない……。
私達は(ほぼ強制的に)ヨロズマートの近くにあるさんかく公園へと向かった。
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作者名:ここな | 作成日時:2024年3月26日 16時