四十五発 過去編 ページ7
二年前の春。
「母さん!!父さん!!おい、母さんと父さんを離せよ!!」
一家団欒中に襲いかかってきた三人の男。リーダー格の男は「セレネ」と名乗った。
セレネの部下と思われる男二人は、母さんと父さんに銃を向けている。
「さて、と。今日は君たちにお願いがあって参りました。」
「わ、わけわかんねえこと言ってねえで母さんと父さんを離せ!」
カラ松が、泣いている。チョロ松も、一松も、十四松も。トド松も泣いている。みんな泣いている。
俺がなんとかしなきゃ。
「普段の行動を見させてもらいました。君たち、ニートってやつでしょう。毎日が暇なんでしょう?だから頼みがあるんです。」
「なんなんだよ…!」
足が恐怖でカタカタと震える。みっともねえよ。こんなんで弟守れるのかな。
「古くからある宝石会社、赤塚ジュエル。そこで五十年前に一度だけ製造された宝石があるんですよ。」
「なにいって、」
「それがロイヤルシリーズのジュエルたちです。全部で六つあります。」
話についていけない俺を放置して、セレネはぺちゃくちゃと話す。
「ルビー、サファイア、エメラルド、アメジスト、トパーズ。中でも異彩の輝きを放つアクアマリン。これらをあなたに集めてもらいたいのです。」
「は?おれ、たちが?」
「はい。私は宝石が大好きでねぇ。しかこれらは今や所在不明。君たちには
何言ってんだよこいつは。マフィア?俺たちはただの一般人だよ。毎日を平和に過ごしたい、ただの一般人だ。
「あぁ、もちろん武器なら提供しますよ。後はみなさんの身体能力次第ですね。まああなたたちが全員死んだら、人質を殺して、また別のところに頼みにいくだけです。」
頼みにいくって、人質をとって脅しに行くの間違いだろ。
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つくも - 小説の内容も凄く良かったです。 そんなことより作者様の性格が好きです。飲みましょう。 (2016年4月24日 20時) (レス) id: 1d88017be7 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ミニタリーさん» コメントありがとうございます。私もマフィア松大好きです! 応援ありがとうございます^^* (2016年2月4日 20時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ミニタリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!作品を見させていただきましたが、とても面白かったです^ ^マフィア松が好きなので癒されました♪( ´▽`)これからも頑張って下さい! (2016年2月4日 19時) (レス) id: f888c747b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - フイカさん» 指休憩させなきゃ^^; コメントありがとうございました!頑張ります^^; (2016年1月14日 21時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
フイカ - 一気に完結するとはびっくりしました!とっても面白かったです!指を休ませてあげた方がいいので?これからも頑張ってくださいね (2016年1月14日 20時) (レス) id: 4d7f4d57cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ x他1人 | 作成日時:2016年1月12日 22時