【マフィア松】胡蝶と狼。2nd 【おそ松さん】

四十四発 ページ6

俺の腕の中でぐったりと眠るA。

「作戦その一成功だね。」
「俺がその役やりたかったなー。ま、こんなかで一番キス上手いのカラ松だし仕方ねえか。」

トッティと兄貴はいい大人のくせに水鉄砲で遊んでいる。きっと中は海水だ。お前ら、今から命懸けの戦いに行くんだぞ？

「すまないA。少し、『借りる』ぜ。」

Aの首から『ロイヤルアクアマリン』のネックレスを取り、ポケットに収める。

「Aはどーすんの！？放置プレイっすかー！？」
「そんなことしないよ十四松兄さん。……カラ松兄さん、あそこの木陰に寝かせてあげよう？」
「ああ、そうだな。」

俺はゆっくりとAを寝かせる。すまないな、…すぐに会いに来てくれよ。

「よし、いくぜ！お前ら！」

兄貴の声に、俺たちは「おーっ」とガキみたいに応えてみせた。

長かったな、ほんと…
やりたくもないマフィアを始めて二年。色々あったな。

今日で終わらせるんだ、絶対に。

ああ、会いたい。会いたいよ。今何してるんだ？元気にしてるのか？飯は食えてるのか？

時間かかっちまってごめんな。

今助けに行くから、母さん。父さん。

ｰｰｰｰｰｰ

次話から過去編でっせ。

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