五十九発 ページ21
次男 side
「十四松、一松!!」
「からまつうううう!!」
「っ、」
二人にかけよろうとしたら、一松に大声で名前を呼ばれた。
「来んじゃ、ねえよ。多分肋骨いってる。俺と十四松は、もう動けない。そんなやつのこと、構うなよ!!」
「だ、だが俺の大切な弟、」
「大切だと思うなら!!俺の分も戦ってくれよ!!…かはっ、」
「喋っちゃダメだよ一松兄さんっ!」
一松にも応急処置を施そうと駆け寄った途端、トド松は音もなく倒れた。
「トド松!?」
「あ゛、がぁ、……。」
「てめえトド松に何をした!!」
尚もあいつは笑っている。
「ふふ、ちょーっと背中に蹴りを入れてあげただけですよ。脆いですねぇ。」
弟三人が、やられた。
俺が。俺たちが奴を倒さなければ。
「いくぜ、おそ松兄さん、チョロ松。」
「おうよ。」
「うん。」
俺たちはほぼ同時に駆け出した。到底奴のスピードに追いつけるとは思わない。だから攻撃しようとこちらにきた瞬間、仕留める!
「遅すぎます。」
「ぐぅはあ゛っ!!!」
チョロ松が壁に吹き飛ばされる。
「くそ、チョロ松!!」
「ぅ゛、あ……。」
頭からぶつかったか。意識はあるようだが、戦える状態じゃない。
「兄貴、どうす…。」
それはまるで、腹に鉄球を当てられるような感覚だった。
「がっはあ゛…!!」
腹に手を当て、うずくまる。何だ、今のは。速すぎて見えやしない。
「お、そまつ、」
「あ、が…。」
兄貴の方を見ると、俺と同じように血を吐いて倒れている。ああ、なんだ。
…全滅だ。
「口ほどにもありませんでしたね。残念です。では、ここに居てもらっては邪魔なので、死んでください。」
俺……死にたくないよ。まだ、みんなと一緒に…。
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つくも - 小説の内容も凄く良かったです。 そんなことより作者様の性格が好きです。飲みましょう。 (2016年4月24日 20時) (レス) id: 1d88017be7 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ミニタリーさん» コメントありがとうございます。私もマフィア松大好きです! 応援ありがとうございます^^* (2016年2月4日 20時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ミニタリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!作品を見させていただきましたが、とても面白かったです^ ^マフィア松が好きなので癒されました♪( ´▽`)これからも頑張って下さい! (2016年2月4日 19時) (レス) id: f888c747b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - フイカさん» 指休憩させなきゃ^^; コメントありがとうございました!頑張ります^^; (2016年1月14日 21時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
フイカ - 一気に完結するとはびっくりしました!とっても面白かったです!指を休ませてあげた方がいいので?これからも頑張ってくださいね (2016年1月14日 20時) (レス) id: 4d7f4d57cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ x他1人 | 作成日時:2016年1月12日 22時