四十一発 ページ3
「俺には分からない。今まで女をたぶらかして利用することはあっても、仲間にすることはなかったじゃないか。」
「…チョロ松、後々みんなにも言うつもりなんだけどよ。」
おそ松はまたタバコに火をつける。
「俺たちは今まで、五つ集めてきた。
ロイヤルルビー。ロイヤルサファイア。ロイヤルアメジスト。ロイヤルトパーズ。そして、ロイヤルエメラルド。」
「それが、なにか?」
チョロ松も同じようにタバコを咥える。さすがに煙たくなってきたのか、換気扇を回し、窓を開ける。
「母さんたちを助けるまでのタイムリミットは、あと二週間。そして残り一つは、ロイヤルアクアマリンだ。」
「何が言いたい?」
おそ松は少し考えた後、口を開いた。
「ロイヤルアクアマリンは、Aのネックレスだ。」
「なっ…!?」
ハラリ、とタバコがチョロ松の口から落ちる。
「チョロ松!ばかおまえ!スーツ燃えるから!」
「え、ぉうあああ!?」
手元にあったハンカチで、なんとか燃えずにすんだ。
「気をつけろよな…。」
「ご、ごめん。でもおそ松兄さん、それってAを利用するってこと?」
「ああ、そうさ。」
「……あのネックレス、Aにとってすごく大事そうなものだったよ。私のものだって叫んでたじゃん。」
「知ったことか。親とどちらが大事だ。」
そう言われると、チョロ松には返す言葉ない。「話はそれだけだ。」とおそ松は部屋を出ていった。
「ほかに方法は、無いのかな。」
灰皿にタバコを置き、チョロ松は「ふーっ」と煙を口からはいた。
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つくも - 小説の内容も凄く良かったです。 そんなことより作者様の性格が好きです。飲みましょう。 (2016年4月24日 20時) (レス) id: 1d88017be7 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ミニタリーさん» コメントありがとうございます。私もマフィア松大好きです! 応援ありがとうございます^^* (2016年2月4日 20時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ミニタリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!作品を見させていただきましたが、とても面白かったです^ ^マフィア松が好きなので癒されました♪( ´▽`)これからも頑張って下さい! (2016年2月4日 19時) (レス) id: f888c747b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - フイカさん» 指休憩させなきゃ^^; コメントありがとうございました!頑張ります^^; (2016年1月14日 21時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
フイカ - 一気に完結するとはびっくりしました!とっても面白かったです!指を休ませてあげた方がいいので?これからも頑張ってくださいね (2016年1月14日 20時) (レス) id: 4d7f4d57cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ x他1人 | 作成日時:2016年1月12日 22時