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五十五発 ページ17

長男 side


「ロイヤルジュエルを手に入れた今、あなたたちに用はありません。セト、モト。始末なさい。」

狼の獣人がこちらに向き直る。

「ケッ、なんとなく分かってたさ。」

ダガーを構える一松の姿を見て、母さんと父さんは目を見張る。

「あんた、たち。」
「母さん、父さん。逃げてくれ。出た先に張り紙がある。その方向に潜水艦があるから、そこで待ってて。」

母さんと父さんは驚きで声も出ないようだ。それもそうだろう。こんなに逞しいカラ松の背中、見たことないもんな。この二年間で、みんな成長したんだよ。

「待ってるわよ、ニートたち。」
「早く逃げて!」
「必ず帰ってこいよ!」

母さんの手を引いて、父さんが走り去っていく。

「じゃ、頼みましたよ、セト、モト。」
「まてよセレネェ!!!」

部屋に響き渡るほどの大声だった。圧倒されたセレネは、思わず足を止める。

「……なにか?」
「どこ行こうとしてるの?この獣をぶっ飛ばしたら、お前もぶっ飛ばされるんだよ?」
「…ほう、セトとモトを。大した自信ですね。」

挑発に乗ったセレネはまた玉座に座り直した。

「ではここで高みの見物としましょうか。」
「すぐ引きずり下ろしてあげるからね。」

なかなか言うようになったじゃねえか。セレネの名前を呼んだ時の気迫には、俺も圧倒されたよ。

……十四松。

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つくも - 小説の内容も凄く良かったです。 そんなことより作者様の性格が好きです。飲みましょう。 (2016年4月24日 20時) (レス) id: 1d88017be7 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ミニタリーさん» コメントありがとうございます。私もマフィア松大好きです! 応援ありがとうございます^^* (2016年2月4日 20時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ミニタリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!作品を見させていただきましたが、とても面白かったです^ ^マフィア松が好きなので癒されました♪( ´▽`)これからも頑張って下さい! (2016年2月4日 19時) (レス) id: f888c747b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - フイカさん» 指休憩させなきゃ^^; コメントありがとうございました!頑張ります^^; (2016年1月14日 21時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
フイカ - 一気に完結するとはびっくりしました!とっても面白かったです!指を休ませてあげた方がいいので?これからも頑張ってくださいね (2016年1月14日 20時) (レス) id: 4d7f4d57cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ x他1人 | 作成日時:2016年1月12日 22時

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