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五十四発 ページ16

長男 side


「もうすぐ着くよ。」
「さんきゅ〜。やっぱこういうのはチョロ松に任せないとな。」

チョロ松が操作する潜水艦で、俺たちは海中アジト、エリシオンにやってきた。

「エリシオンのシステムハッキングに成功。入口を開くよ。」

トド松がスマホを数回タッチするだけで、扉が開く。さすがだよ、トド松。この二年間で、お前は成長した。

潜水艦が水面に頭を出した。どうやら着いたらしいな。

「…空気が冷たいね!寒いっていうより、えーっと、悪寒?」
「風邪ひくなよ、十四松。」

外に出てみると、確かに寒気がした。ゲームでいう溢れ出るラスボス感ってやつかな。

「いこうか、みんな。」

.

.

.

むかつくよ、ほんと。俺たちが来ることを想定してたみたいに張り紙がしてあんだよ。

こちらです。ってさ。御丁寧に矢印つき。

「おや、お待ちしておりましたよ、みなさん。」
「セレネェ……!!」

今にも飛びかかりそうな勢いの一松を、チョロ松が必死に止める。俺だってあいつの顔面殴ってやりたいよ。

「約束通り、全て持ってきた。」
「どれどれ、見せてくださいな。」

俺はゆっくりと階段を上がり、セレネに箱を渡す。

「素晴らしい…!!ロイヤルジュエル、確かに六つ…!! 特にこのロイヤルアクアマリンのネックレスは素晴らしい。ふふ、ふふふ……!」
「約束だ。母さんと父さんを返せ。」
「ああ、そうだったな。セト、モト。連れてきなさい!!」

セレネが叫ぶと、奥の扉から獣、いや、人……?

「獣人…!!」

姿形は狼だが、当たり前のように二足歩行をしている。いや、今はそんなことよりもだ。

「母さん!!父さん!!」

セトとモトのそばには、会いたくて会いたくて会いたくて、会いたくて会いたくて!!会いたくて仕方がなかった母さんと父さん。二年ぶりの割には、元気そうだ、よかった。

「あんたたち…会いたかったわ。」
「お前たちならきっと来るって、思ってたよ。」

母さんと父さんと二年ぶりの再会を果たした俺たちは抱擁を交わす。

『母さん。父さん。会いたかった。』

ーーーーーーーー

セレネ(CV.宮野真守)

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つくも - 小説の内容も凄く良かったです。 そんなことより作者様の性格が好きです。飲みましょう。 (2016年4月24日 20時) (レス) id: 1d88017be7 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ミニタリーさん» コメントありがとうございます。私もマフィア松大好きです! 応援ありがとうございます^^* (2016年2月4日 20時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ミニタリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!作品を見させていただきましたが、とても面白かったです^ ^マフィア松が好きなので癒されました♪( ´▽`)これからも頑張って下さい! (2016年2月4日 19時) (レス) id: f888c747b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - フイカさん» 指休憩させなきゃ^^; コメントありがとうございました!頑張ります^^; (2016年1月14日 21時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
フイカ - 一気に完結するとはびっくりしました!とっても面白かったです!指を休ませてあげた方がいいので?これからも頑張ってくださいね (2016年1月14日 20時) (レス) id: 4d7f4d57cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ x他1人 | 作成日時:2016年1月12日 22時

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