四十発 ページ2
「お前たちのアジトはなんというか、あれだな。…普通に家だ。」
「でしょ?まじで家だよ。」
連れてこられたそこはごく普通の家だった。ちなみに私のフェラーリと六子の車は車庫に止めてある。
「普通アジトはもっとこう、城っぽいというか、遺跡みたいというか。」
「まあそうなんだろうね。でも俺らはここで…。」
「…。」
私はなんとなく感じていた。六子たちがただ殺しのためにマフィアを潰しているわけではないと。気にならないと言ったら嘘になる。しかし他人も同然の私が聞くのも…。
「トド松に顔見せてきなよ。会いたがってた。その間に、俺はちょっとチョロ松と話つけてくる。」
「ああ、わかった。」
おそ松はタバコを灰皿に置き、チョロ松とともに部屋へ入っていく。残された私は言われた通りトド松に会いに行くことにする。
「確か、ここだな。」
本当に普通の家だ。居間、階段、台所。
そして寝室。襖を開けると、布団でスマートフォンをいじっているトド松の姿。
「あ、A!いらっしゃーい。」
「悪いな、松野トド松。おそ松を狙っていたとはいえ、怪我を負わせてしまった。」
「気にしないで。そんな重症じゃないんだから。てゆーかなに松野トド松って!フルネーム!?トド松でいいよ!」
「あ、ああ。」
重症ではないと言っても、肩を撃たれているのだ。どうなっているんだ、こいつの回復力。
「僕が気を失っている間にゴタゴタしてたみたいだね。」
「私が原因だ、すまない。」
「Aは悪くないよー。おそ松兄さんの独断とチョロ松兄さんの冷静さが欠けてたことが原因なんだから。」
なかなか言うな、末弟。
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つくも - 小説の内容も凄く良かったです。 そんなことより作者様の性格が好きです。飲みましょう。 (2016年4月24日 20時) (レス) id: 1d88017be7 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ミニタリーさん» コメントありがとうございます。私もマフィア松大好きです! 応援ありがとうございます^^* (2016年2月4日 20時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ミニタリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!作品を見させていただきましたが、とても面白かったです^ ^マフィア松が好きなので癒されました♪( ´▽`)これからも頑張って下さい! (2016年2月4日 19時) (レス) id: f888c747b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - フイカさん» 指休憩させなきゃ^^; コメントありがとうございました!頑張ります^^; (2016年1月14日 21時) (レス) id: 4ee870cd55 (このIDを非表示/違反報告)
フイカ - 一気に完結するとはびっくりしました!とっても面白かったです!指を休ませてあげた方がいいので?これからも頑張ってくださいね (2016年1月14日 20時) (レス) id: 4d7f4d57cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ x他1人 | 作成日時:2016年1月12日 22時