（４７） ページ7
貴「………」
穴があったら入りたい、とは
まさにこの事。
…何大ちゃん相手にこんな事言ってんだ！！
どうしようもないくらいに、山田君のことが…♡
って、なんだこれすげぇ小っ恥ずかしい。
酔ってんのか？自分に酔ってんのか！！
うわー…もう、10秒前の自分切り刻みてぇ。
貴「な、なーんつって☆ｱﾊﾊ」
なんて言ってみても、まぁ無駄で
大ちゃん無言。…超無言。
うん、お願いだからなんか喋って！！！
貴「いやー、まっさかあの山田君に彼女がいるなんて知らなかったからなぁー
如月さん、可愛いしね。まぁそりゃあ山田君も虜になっちゃう訳だ。うんうん。
私なんかが山田君どうこう言う資格なんか無いってね、ブスが何言ってんだって話だよね、ﾊﾊﾊ」
そう、私お得意のマシンガントークを発動してみるも
…大ちゃん変わらず無言。
…そして、続いて私も無言。
大貴「……」
貴「……」
私達の間には、静かななんとも言えない空気が漂う。
ただ耳に入ってくるのは、遠くで聞こえるみんなのワイワイした声と、波の音だけ。
…うわ、なんか、泣きそう。
謎に込み上げてくる涙をぐっと堪え、下を向いていると
…突然、大ちゃんが口を開いた。
大貴「…俺もさ、あったんだよね。そういう時。」
貴「へ？」
言葉の意味が分からなくて、思わず顔を上げて聞き返す。
すると大ちゃんは、ふぅっと息をついて
何かを思い返すように遠くを見つめた。
大貴「泣きたくて、でも泣けなくて、…無理して笑っちゃう時。」
そう言って少しだけ私に視線を移し…また、戻す。
そして大ちゃんは、ポツリポツリと昔の事を話し出した。
大貴「…小さい時、俺すっげぇ気弱い性格で
周りの奴からいっぱい嫌がらせ受けてた時期があってさ。
親にも言えずに、全部全部1人で抱え込んで壊れそうになったことがあるの。」
貴「……」
意外、だった。
だってあの大ちゃんに
いつも明るくて、元気な大ちゃんに
そんな時期があったなんて。
なんだか聞いちゃいけないことを聞いてしまったような気がして、少し気まずくなる。
大貴「…でもね、」
大貴「そんな俺に手を差し伸べてくれた人がいたんだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここから先は、
大ちゃんside、過去編続きます。
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ゅあ - 最近この神作を知って見させてもらっています！更新頑張ってください！ (2023年4月27日 18時) (
レス) @page6 id: 46ea0cb306 (このIDを非表示/違反報告)
４６猫ー０９２４ー - 今更この神作を発見致しました！更新がんばってください。 (2019年5月12日 14時) (レス) id: 8fa9dca0b7 (このIDを非表示/違反報告)
山田愛 - めっちゃおもしろかったです！次の更新楽しみにしてます！頑張ってください! (2019年1月14日 22時) (レス) id: 29cca44548 (このIDを非表示/違反報告)
未央 - すごい面白いです！続きお願いします！ (2018年11月18日 14時) (レス) id: 71bdc0414f (このIDを非表示/違反報告)
柊羽 @.元#侑佳(プロフ) - このお話、読んでいてとても楽しいです！！続きがすごく気になります！大変だと思いますが、頑張ってください(`・ω・´)ゝ (2018年11月3日 22時) (レス) id: 231fefb769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Non. x他1人 | 作成日時：2017年10月15日 11時
