検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:36,878 hit

雨に降られ…5 ページ5

ーーもしかしたら、無意識に彼の事を知りたいと思ったのかもしれない。







「……土方、十四郎だ。」




先ほどとは一変。感情が読み取れない顔で彼は…、土方さんは言った。







(……土方十四郎さん、)







それを頭の中で反芻する。彼にピッタリの名前だな…。そんな事を思った。

なんでピッタリだと思ったか、明確な理由は無く…ただ、なんと無くそう思ったのだ。








「…お前は?」

「あっ、すいません。川岸Aです」






ぺこりとお辞儀をすれば持っていた買い物袋がカサリと音を立てた。下げた頭を持ち上げ、再び瞳に彼を移す。






ーー見えたのは、微笑んでいる彼……土方さんの姿。


煙草の煙を吐くと同時に小さな声で「Aか、」
と私の名を口にした。



















(ーー…あ、これはちょっとやばいかも)






今年でもう20代半ば。今までの人生で色々あったけど……こんな事は初めてだった。






こんな、ジェットコースター並みの速度で落ちた事なんて無かった。







「…あ?どうした、顔赤ェぞ」

「……っ、いえ。なんでもありません」






たまたま会った人に一目惚れするなんて。
ほんと、自分で自分を殴りたい。






もう会わないかもしれない人にーー無謀にも程がある。





















私は熱い頬を隠すようにまた、朝顔に視線を落とした。









雨に降られ…6→←雨に降られ…4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 紅華
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅華(プロフ) - 雪穂さん» 禿げちゃいましたかー笑 私は雪穂様からのコメントが嬉しくて禿げました笑笑 (2017年9月17日 20時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
雪穂(プロフ) - イケメン過ぎて禿げました。笑笑 (2017年9月17日 20時) (レス) id: 35a1bb93a5 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - よしなさん» はい、亀更新となりますが最後まで頑張らせていただきます!コメントと応援のお言葉ありがとうございます!! (2017年9月12日 18時) (レス) id: a1f5dcc952 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 令さん» あわわ、嬉しいお言葉ありがとうございます。どうぞ毛根を抑えながらお読みください!(笑)  更新がんばりますね! (2017年9月12日 18時) (レス) id: a1f5dcc952 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。実はリボーンやワールドトリガーはまだそこまで詳しく無くて…何か機会がありました書かせて頂きたく思います。 (2017年9月12日 18時) (レス) id: a1f5dcc952 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅華 | 作成日時:2017年8月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。