【銀魂】幸福追求ポジティブ娘【土方十四郎】

テンパりの先 ページ5

好きな人と、手が触れると貴方ならどうなる？

驚く？嬉しくなる？ドキドキする？？



……私はね、




(…なっ、う、うぇ！！？)




テンパる。

しかも、自然な流れで手が触れ合った訳でもなく超不自然な流れで合わせられた大きくでゴツゴツした手。



土方さんの手は濡れたからかちょっと冷たくなっていてるけれど、私は逆に暑くってしょうがない。



「…ひ、土方さん？？」




顔も耳も暑い。
土方さんはそんな私に何も言わずジーと見つめるだけ。

な、何か言ってください。


すると、土方さんは目線を外さないまま私の顔へともう片方の手を伸ばした。




(…え！？は、え？？えぇ！！？)




恋愛経験はない訳じゃ無い。同棲していた事もある。だからこの後に続く事がある程度予想できてしまって私はさっきより激しくテンパった。
声には出さないけど。




無言の空間には、風が障子を微かに揺らす音だけが響き…。



土方さんの右手が、私の頬を掠った時反射的に目を閉じた。


何とも言い難い雰囲気の中、私と彼の影はーーーー。







「…おい、この傷どうした？」

「………へ？」





ーーえ、重なってないじゃん。

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