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彼について ページ25

「―――私、好きな人がいるんです」





目の前で「とっとと言えや」と言う雰囲気を滲みだしている銀さんに私は渋々泣き出した理由を口にした。





色々な事があって今の職場に着き、そこの職場の男性に惚れてしまったこと。


そして今その男性に絶賛アピール中だと言うこと。


けれど流されるまま今日違う男性とデートをして、その人に抱きしめられている所を見られてしまったこと。



……そして追いかけてる途中で、銀さんとぶつかって見失ってしまったこと。





一から十まで全部話した。
ここまで話す必要も無かったが、何故か銀さんの雰囲気に呑まれて話してしまった。





「―――と言う事で、泣いてしまったんです。迷惑かけてすいません」




私が話してる最中何も言わず只々聞いてくれていた銀さんは私が話し終わるのを確認すると、グーと背伸びをしてそれから、



「…よし、帰れ」



…と。




「―――は?」



その言葉に私は思わず、ため口が出る。眉間に皺を寄せて「…今、帰れって言いました?」と聞けば「言ったけど?」なんて悪びれる様子もなく鼻を穿りながら言う銀さん。




「…普通そこは、慰めるとか。何だった誤解とくのに知恵貸してくれたりするもんじゃ無いんですか!?」


「はぁ?なんで俺がそんな面倒くせェ事しなきゃならねェんだよ。俺最初に言ったよな?とっとと答えて早く出てけって」




そりゃあ言ってたけど…!
本当に言うだけ言わされて、はい帰れ。って言われるとは思って無かった。
納得がいかないと言う顔でムスクれているとそれを見た銀さんは大きなため息をつき、半分しか開いていない目で私を見て「そもそもお前はなんでその男に惚れたわけ?」と。




「……彼、優しくて恰好良いんです」

「銀さんと一緒じゃん」

「あと、仲間想いで…他人の変化に敏感で…」
「あれ?無視??」




頭に土方さんの顔を思い浮かべるとスラスラと出てくる彼の好きな所。



「マヨラーな所もあるけど、そこも含めて惚れたんです。――‟土方さん”に」

「…………え、」

中身がダメな銀髪→←顔良し、中身バツ -銀時side-



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紅華(プロフ) - 閃光の歌姫さん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます泣!!! (2017年12月30日 13時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
閃光の歌姫 - うおおおお!心理描写とか上手すぎて泣きそうになりました… (2017年12月30日 0時) (レス) id: 873bf975e9 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 舞佳さん» ありがとうございます!twitterでフォローして頂いた方ですよね??コメ欄でも…嬉しいです!泣 土方さんにキュンキュンして頂けて本当に嬉しいです。次回作も頑張ります!!! (2017年12月27日 19時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - よしなさん» 返信遅れてすいませんでした!!応援ありがとうございます!!無事完結しました!ありがとうございました!! (2017年12月27日 19時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
舞佳(プロフ) - 完結おめでとうございます!土方さん素敵過ぎてキュンキュンしてしまいました!!次回作も楽しみにしてます!頑張ってください!!! (2017年12月27日 19時) (レス) id: eb455c1ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅華 | 作成日時:2017年6月30日 20時

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