ギャップ萌え ページ10
「今日の夕飯の時隊士たちに紹介する。…が、その前に会わせなきゃならねーやつがいる」
そう言うと土方さんは「ついて来い」と客間を出て行った。
手を振って見送ってくれる近藤さんに軽く会釈し土方さんの後を追う。
真選組の屯所は結構…と言うか一般人からすればかなり広く。方向音痴の人ならば100%迷ってしまいそうなほどである。
(見失わないようにしないと。)
かく言う私も方今音痴な為、置いていかれたらどうしようもない。元の客間まで戻れる気もしないし…。
この人は神経質そうだからきっとせかせか早足で歩くに違いない。なんて勝手に決めつけ、土方さんの歩調を伺っていたのだが、
(―――あれ?)
ふと、気づく。
明らかにゆっくりなその歩調は土方さんの身長と性格からは考えられないスピードであって。また、時折後ろを気にするような仕草を見せる。
(もしかして、私の歩調を合わせてくれてる??)
…私が置いて行かれないよう気を使ってくれている様に見えるそれは、先ほどの鋭い眼光からは想像できない行動であり。私は拍子抜けした。
だって、もっと怖い人だと思っていたから。
名前を聞くまではこの人が副長だと知らなかったが、政治に疎い私でもその名前くらいは知っていて。――‟鬼”の副長、土方十四郎。取調室でも私を睨み殺しそうな勢いだったのに。
女に歩調を合わせるほど、優しい人なのか…。
まぁよくよく考えれば、見ず知らず…いや、自分が誤認逮捕してしまった女を住み込みで働かせてくれるぐらいには優しい人なのだろう。
優しいと言うか、半分以上私が無理矢理押し入ったようなものだけど。
ま、何はともあれ私が今思うことは、
「…ギャップ萌え」
「あ”?」
「あ!いえ何でもないです」
368人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜月(プロフ) - 続きが気になります!続き書いて下さい! (2017年6月17日 21時) (レス) id: 1574d4bc36 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 吉望さん» ありがとうございます!!!いっぱいキュンキュンしちゃってください!これからも頑張ります!! (2017年5月3日 21時) (レス) id: a1f5dcc952 (このIDを非表示/違反報告)
吉望(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁ↑もう土方さんにキュンキュンしてます!不器用なところが良いですよね^^これからも頑張ってください! (2017年3月22日 1時) (レス) id: 08a24554a0 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 咲良さん» 嬉しい!来てくれてありがとう!私もアイラブ土方さんよ(*´∀`*)♪ 頑張って書くね! (2017年1月28日 15時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 久しぶり〜!!宣伝見て来たよ!アイラブ土方さんだからチョー嬉しい! (2017年1月24日 20時) (レス) id: cb0c504161 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅華 | 作成日時:2017年1月2日 20時